晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

「アウト・オブ・民藝」が日本橋高島屋の民藝展に来てくれた

「アウト・オブ・民藝」

京都の誠光社さんでトークイベントのチラシを見つけた時、おもしろそう!!と思ったけど、京都に行ける時期ではなくて残念でした。でも、その後本が出版されたり、こうして東京へも来てくれました。嬉しい!
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「東京物欲編 百貨店と趣味の店」とあり、改めて高島屋と民藝の繋がりを知ったり、ミラテスやたくみ工芸などのお店や民藝関係者と美術、工芸、玩具、建築に関わる方々、教育者や研究者など、たくさんの繋がりと刊行物を壁面いっぱいに表されてて、こんなに調べててすごい!と圧倒されました。ブックガイドと相関図のチラシ(A3サイズ)もいただけて、なかなか買えずにいた本も買えたし満足でした。

相関図を眺めながら、この時代はパワフルで発想や表現も豊かで、生活を美しくしよう、良くしよう、という空気が溢れてたんだろうなと感じた。

 念願かなって手に入れた「アウト・オブ・民藝」の本、はとってもおもしろかった。民藝がベースにあるからこそよりおもしろい、民藝周縁の方々や思想や活動の繋がりにどんどん引き込まれる本。民藝や柳宗悦のことすごいと肯定する反面で、自分の中にある「これは民藝じゃないの?民藝って!?」っていう想いにも、すごく響く本でした。民藝運動の近くにあって違うもの、同時期に様々に工芸や美術や建築などに関わってた人たちやその思想が描かれている。おもしろそうなことを追い掛けていった時に出てくる人たち、民藝でも富本憲吉や吉田璋也、民藝じゃないジャンルでもモリスやタウト、ペリアン、竹久夢二今和次郎こけしや郷土玩具、農民美術…他にもたくさんの人物と活動が出てきてワクワクする。個人的には藤井達吉さんに興味が出てきた。それらがこう繋がって、こんな影響を?とかいろいろ興味が広がって、また、著者のお二方の楽しそうに探求されてるご様子も魅力的で、楽しい本だった。読みやすいけど、奥が深い。
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このすごく手の込んだ相関図がとてもおもしろい!
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ちなみに民藝展でのお買い物は倉敷ガラス。同じ形のグリーンのものを倉敷で買って持っていたけれど、割ってしまったので改めて購入。
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高島屋から歩いてすぐなので、今日も迷わずエリックサウス。安定の美味しさ。

もう本当にエリックサウスは大好きです。

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