晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

展覧会

「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展」東京都現代美術館

ずいぶん久しぶりの投稿となってしまいました。 東京都現代美術館の「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展へ。 こちらの展覧会は、パリ、ロンドン、上海、ドーハなどを巡回してきたとのことですが、展示されている品々も演出もとても贅沢で、大変…

岩立フォークテキスタイルミュージアム「シリアと周辺国の衣装」

岩立フォークテキスタイルミュージアム「シリアと周辺国の衣装」 シリアの位置も周辺国がどこかもイメージすらできない浅い知識のまま、チラシの素敵さだけで訪問。 絣、絞り、刺繍という技法は日本やアジアのものに馴染みが深く、世界の多くの地域で見られ…

サントリー美術館「美を結ぶ。美をひらく。」へ

2021年になって初の美術館巡りはサントリー美術館「美を結ぶ。美をひらく。」へ。予約制でもなく、人数制限もされておらず、検温・消毒以外は割と普通。翌日28日が最終日で混んでいるかと思いきや、コロナ前と比較しても落ち着いて見られるような人の入り。…

2020年心に残った展覧会

近年、一年間に見た展覧会で心に残ったベスト10を自分なりに選んでいますが、2020年は見た件数が少なかったので振り返ってベスト5を選んでみました。 ①「石岡瑛子展」東京都現代美術館 とにかく圧倒的な熱量で、一人の人の一生でこんなに濃く熱く生きること…

「ラージャスターン州 伝統の木版更紗と絞り」岩立フォークテキスタイルミュージアム

岩立フォークテキスタイルミュージアム「ラージャスターン州 伝統の木版更紗と絞り」へ。 10周年の特別展の後期は染めの美しい布がたくさん。 木版も絞りも細かく気の遠くなりそうな熟練の技で模様が表現されて、その布をターバンやスカート、被衣としてたっ…

「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」東京都現代美術館

東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」へ。 とにかく、熱量がすごかった。スケッチの量、指示の細かさ厳しさ、すごい迫力だった。見に行って本当に良かった。レニ・リーフェンシュタールを日本に紹介したのは石岡さん。レニの自伝…

日本民藝館「アイヌの美しき手仕事」へ

日本民藝館「アイヌの美しき手仕事」へ。平日だけど、会期終了間際なのもあってか若干混んでいました。 曲線的で角のように尖ったアイヌ独特の模様のある衣服や木彫り、大ぶりで存在感のある装身具など、独自の美しい手仕事がたくさんでした。どれもが手間を…

五島美術館「平安の書画ー古筆・絵巻・歌仙絵ー」へ

五島美術館「平安の書画ー古筆・絵巻・歌仙絵ー」へ。気分転換にあまり見ない「書」を見に行きました。 うっすら紅葉してるみたい。 紀貫之のかな文字は流れるように美しかった。他にも小野道風や藤原行成など三蹟の書や、著名な古人の筆跡を集めたアルバム…

2回目。岩立フォークテキスタイルミュージアム「グジャラート州大地の針仕事・前期」へ

岩立フォークテキスタイルミュージアム「グジャラート州大地の針仕事・前期」へ。前回とても感動したので再訪。2回目です。 展示替えで新しいものもありましたが、全てが初見のような新鮮さを感じながらまた楽しく拝見しました。今回は館長がちょうどお見え…

「大津絵」東京ステーションギャラリー

東京ステーションギャラリー「もうひとつの江戸絵画 大津絵」へ。会期が明後日8日(日)までです。 出掛けるの躊躇してる間にこんなギリギリになってしまって、最終の土日よりは金曜夜間の方が混んでないかなと思ったけど、空いてはなかったです。でもストレ…

文化学園博物館「世界の藍」と新宿伊勢丹のトムサックスのお店へ

文化学園博物館「世界の藍」へ。 これ撮ろうとするといつもいろいろと映り込んで難しいです。 チラシの写真。 中国のもの。金色の繊細で豪華な刺繍を受け止められる藍の色の深さが素晴らしい。 「世界の藍」というタイトル通り、世界各国で昔から親しまれて…

東京国立博物館東洋館

東京国立博物館東洋館は美の宝庫。中でも2階の素晴らしさは私には特別です。 今日はこの1枚目の壺が本当に綺麗すぎて、これが一番好きでした。イランの出土品。 イランやシリアで出土されたものは惹き付けられる。このあたりの地域は不思議な魅力があって、…

「桃山展」久しぶりの東博へ

東京国立博物館「桃山展」へ。事前予約制で観覧料2400円なのもあってか、ゆっくり見られました。コロナがなかったら、きっと行列・押し合い覚悟な展覧会。一人で来てる男性が多い印象。年齢層は高めでした。 見たかったのは狩野永徳の洛中洛外図屏風(上杉家…

五島美術館「至高の陶芸ー日本・中国・朝鮮ー」へ

五島美術館「至高の陶芸ー日本・中国・朝鮮ー」へ。 開館60周年記念名品展で、自ら「至高」と題されているのですごく期待していましたが、私的には期待以上の素晴らしさでした。 道入大好きなので、のんこう黒楽茶碗が目当てで伺いましたが、今回は長次郎の…

アクセサリーミュージアム「究極のジャポニスムジュエリー」と素敵なコレクションの常設展

アクセサリーミュージアムに久しぶりに行ってきました。 コロナ前は1年ほど、毎月アクセサリー教室に通っていろいろと制作を楽しんでいたので、ずいぶんご無沙汰してしまった感じです。 企画展は「究極のジャポニスムジュエリー」 超絶技巧な職人技の小さく…

松濤美術館「真珠展」へ

松濤美術館「真珠展」へ。 久しぶりに綺麗なジュエリーを見に行きました。コロナ対策で最近全然アクセサリーもつけてなかったけど、真珠割(人造物もOK)で割引になるのでいろいろ身につけて。やっぱり装身具はテンションが上がります。 展示は西洋の華やかな…

「アウト・オブ・民藝」が日本橋高島屋の民藝展に来てくれた

「アウト・オブ・民藝」 京都の誠光社さんでトークイベントのチラシを見つけた時、おもしろそう!!と思ったけど、京都に行ける時期ではなくて残念でした。でも、その後本が出版されたり、こうして東京へも来てくれました。嬉しい! 「東京物欲編 百貨店と趣…

東京国立近代美術館の常設展へ。本物を見られる豊かさを思う。

ピーター・ドイグ展を見た後で、近代美術館の常設展も見に行きました。美術館も開いてなかったり自分も行けなかったりで、半年ぶりくらいに作品を見る時間が持てて、自分で自分の感覚が喜んでいるように感じた。セザンヌもブラックも、他にもいろいろみんな…

岩立フォークテキスタイルミュージアム「グジャラード州大地の手仕事」を見に行きました。

今日も先日訪問した展覧会のことですが、岩立フォークテキスタイルミュージアムへ行ってきました。「インド 砂漠の民と美 (前期)グジャラード州 大地の手仕事」前期の展示は見事な刺繍をたっぷりと施された儀礼服が多く展示されていました。 こちらのミュ…

久しぶりに日本民藝館へ

先日、日本民藝館へ展示を見に行きました。 コロナの自粛期間にあまり外出をしなかったので、展覧会も約半年ぶり。民藝館は事前予約制となっていて、建物の入り口横の小窓から氏名を伝えて入館料を支払って館内へ。今まではスリッパへ履き替えていましたが、…

岩立フォークテキスタイルミュージアム「世界の原始布」

岩立フォークテキスタイルミュージアム「世界の原始布」へ。タイミングが合い、学芸員さんのギャラリートークに伺えました。「原始布」ってなにかあまりよく考えずに訪問しましたが、木綿以前から衣服などに使われてきた布地とのことで、麻や葛、榀、芭蕉、…

青花の会工芸祭2020「生活工芸以降の工芸」

青花の会の工芸祭2020「「生活工芸」以降の工芸」を見に行った。タイトルは難しい感じがしたけど、ギャラリーが集まって、参加されたギャラリーが同じテーマから個々に表現されるのをを見られるのが貴重な機会と思った。何かを買う、買いたいとかより、見た…

東京オペラシティアートギャラリー「白髪一雄」

東京オペラシティアートギャラリー「白髪一雄」を見に行きました。 すごかったけど、思ってたより激しくなかった。 自分の中でジャクソンポロックと混ざってしまっていたところがあって、今回、初期作品から見ていって、年表で生涯を辿り、白髪さんの内側の…

文化学園服飾博物館「ひだ 機能性とエレガンス」

文化学園服飾博物館の「ひだ 機能性とエレガンス」を見に行きました。ひだと総称している中に、プリーツ、ギャザー、タック、シャーリング、フリル、そしてドレープも含まれて、ひだのある服が勢揃い。2階は機能性に着目した展示、1階はエレガンスに着目。…

パナソニック汐留美術館「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展」

パナソニック汐留美術館「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展」へ。こちらの美術館の夜間開館は初めて。割と人が多かった。 縦向きの写真が横向きになるのが直らないので、Instagramと同じ正方形に。。。 モダンデザインというジャンルについては知らないこと…

工芸青花「生活工芸の作家たち3:もよう」

生活工芸という言葉を近年聞くようになり、興味を持って、関連する展覧会を機会があるとき見に行っています。「工芸」という概念自体に混乱しているので、本当に見てみるだけ。。。と思って、工芸青花の展覧会「生活工芸の作家たち3:もよう」を訪ねました。…

国立近代美術館工芸館「パッション20」

北の丸公園にある国立近代美術館の工芸館が金沢に移転のため、現在開催中の「所蔵作品展 パッション20」が最後の展覧会となるとのことで、訪問。 「工芸」ってなんだろう?と改めて思いました。美術との違い、現代アートとの境界、用の美、オブジェ、桃山復…

東京都現代美術館「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」

ミナペルホネンの服を実物を近くで見てみたかったのと、皆川さんに興味があって訪問。 ズラリと展示された今までの生地、洋服の数々に圧倒されたけど、年月を超えて普遍的な魅力があった。好みの問題で、現時点では、正直欲しいとか着たいとは思わない。でも…

出光美術館「やきもの入門」

出光美術館は収蔵品だけで見事な展覧会ができてしまう、豊かなコレクションを所有している印象がある。昨年若冲をたくさん所有していたプライス・コレクションを譲り受け、なお一層パワーアップされたばかりだけど、以前より陶磁器のコレクションは本当に素…

Bunkamuraザ・ミュージアム「永遠のソール・ライター」

2017年に見て衝撃的だったソール・ライター展がまたあると聞いて、去年からずっとずっと待ち遠しかった。始まって3日目の土曜日午前中に訪問したけど、そこそこ人が来ていて、これはあっという間に混雑しちゃうなという感じ。モノクロもたくさん出ていて、シ…