晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

東京都現代美術館「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」

ミナペルホネンの服を実物を近くで見てみたかったのと、皆川さんに興味があって訪問。

ズラリと展示された今までの生地、洋服の数々に圧倒されたけど、年月を超えて普遍的な魅力があった。好みの問題で、現時点では、正直欲しいとか着たいとは思わない。でも、ただただ凄かった。こんなにこだわって惜しみ無く時間も労力も費やして、たくさんの方々と協力してこんなに想いの詰まった、そしてクリエイティブな感性と工場さんや職人さんの技術と知恵が詰まった量産品を見たことがなかった気がした。。。

見ていたら、どうして効率良くとか早くとか考えなきゃいけないのかな?と思った。買う側もリーズナブルにとか流行りについてけてるかとか考えてない。欲しいものを作る、欲しいものを買う、欲しいじゃなくて必要かもしれないけど、根本的な考え方がシンプルで、そこに妥協なくどうしたらできるのか?を追求しているように見えた。

展示されている数々のデザイン画、マーキングや仕様、附属、縫製の指図書なども非常に細かいけれど(私がOEMで働いてた時、こんなちゃんとしたのをみたことがないくらい!)、ここはやりやすいようにお任せします、こちらの希望は◯◯ですとも書かれていて、一緒にものづくりを進めている様子がたくさん伝わってきた。また、長く作り続けることで、工場さんにも長く仕事が出せるとか、共存共栄的な考え方にも感動だった。

映像でミナの服を日常で纏い、自然体で自分らしく働く姿を見てとてもいいなと思ったし、ミナを購入した方から長年着こんだお洋服をお借りしてエピソードと共に経年した服を展示しているお部屋では、思わず涙ぐんでしまった。作り手が送り出した後に購入者の記憶にまでも気を配っているなんて。

さらに経年劣化して擦りきれても別の生地が出てくるように作った生地や、残布を活かして新しいものを作ったりと、消耗品ではなくて、長く続ける目線がそこかしこに見えた。ショップスタッフも先輩と呼ばれるベテランさんを起用しているところにも、同じ想いを感じた。

皆川さんの「クリエイションと一緒にいる喜び」という言葉か印象的だったけど、一緒にいたいと思えるクリエイションだと思った。皆川さんの考えてることは壮大かもしれないけど、着実に具現化していく皆川さんの仕事に、今、たくさんの人が大切なことに気づいてるんだろうな。。。いい展覧会でした。素晴らしかった。


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皆川さんが19歳の時にフィンランドで出会ったコートがすごく格好良かった。
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出光美術館「やきもの入門」

出光美術館は収蔵品だけで見事な展覧会ができてしまう、豊かなコレクションを所有している印象がある。昨年若冲をたくさん所有していたプライス・コレクションを譲り受け、なお一層パワーアップされたばかりだけど、以前より陶磁器のコレクションは本当に素晴らしいと思う。素人の私が見ても「これはステキ!」と感じる美しいものばかり。良いものは知識や説明がなかったとしても見る人の心を捉えてしまうものだと、良品に出会う度に感じる。あとから解説を知るとびっくりなことが多々ある。審美眼の素晴らしさだけでなく、すごく研究され、見せ方が考えられていることや、あの展示室の品ある雰囲気、最後にお堀を眼下に臨む眺め良い窓辺で座ってお茶をいただけるというのも含めて、とても魅力的な美術館だと訪ねる度に感じます。

先日訪問した「やきもの入門」は縄文土器から始まり、中国から影響を受けた陶器の窯、茶の湯の茶碗、桃山の志野や織部へうげもの、江戸に入ってからの唐津、磁器が日本に入ってきてからの古九谷、鍋島、柿右衛門、そして、尾形乾山や奥田穎川、青木木米らの作家、明治期の薩摩焼出石焼、富本憲吉、板谷波山…と日本の陶磁器の歴史がコンパクトに纏まっていて、その中に中国や朝鮮半島などの影響を与える窯のものも配されており、とっても分かりやすく興味深い展示だった。

近年、古唐津、色絵、染付、宋磁、六古窯、唐三彩などテーマを絞った陶磁器展がこちらの美術館では行われていたので、それらがまた繋がりをもって思い出されます。出光美術館の専門的な研究と、それが展示によって観覧者へ分かりやすく伝えられ、鑑賞の楽しみや喜びを与えてくれることがまた改めて素晴らしいと感じます。内容は勉強っぽい展示なんだけど、そういうのをいろいろ見てると分かるものが増えて、また楽しい。そんな喜びをいただいてます。

次は狩野派展。以前サントリー美術館で狩野元信を見てえらい感激したので、楽しみすぎてもうチケット買いました。


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廃棄される新品の洋服に思うこと。

ガイアの夜明けで、廃棄される新品の洋服を買い取って、安い金額で売るビジネスが紹介されていた。その会社はメーカーや生産工場でキャンセルや納期遅れなどで店頭に出せず、ブランドイメージを守るために廃棄を余儀なくされる服がもったいないからと言っていたけど、海外からも在庫商品を輸入したり、工場の在庫生地を安く買って閑散期に服を作って日本で売るということもしてるらしく、もやっとした。捨てられる服がもったいないのに、また新しく作るのか!?と。さらに、工場で作るにあたり、デザインやパターンなどはどう準備してるのか気になった。まさか、工場にある他社メーカーの使い回しとかしてないよね…?とか。閑散期に工場を空けないというのはいい試みだとは思うので、いろいろ難しいかもしれないけれど。バングラデシュのゴミの山に洋服がたくさん捨てられていて、悲しいを通り越して、ヤバイと思った。作りすぎなのに、たくさん所有してるのに、欲しい服や着る服がないって悩みを聞くのはどういうことか?重ねてヤバさを感じてしまう。。。企業や業界で改善することもあるとは思うけど、消費者の意識変革も急がなくてはと思った。切実に。

安い服が人気なのはなんでだろう?たくさん買える満足感が洋服を買う満足感なのかな。欲しい服や必要な服が安く買えれば有難いなと思う。或いは、洋服にそんなにお金をかけられない時もあると思う。でも、「安いから欲しい」とかはまた違う気がする。それは服だけじゃないけれど。

趣味として、旅行やショッピング、食べ歩きなどを挙げる人も多く、可処分所得が年々減少している近年の状況でその趣味を楽しもうとすると、機会を絞るか単価を下げることとたり、アウトレットでの買い物や安い服をいろいろと買うことも趣味の一部になっていると思われる。また、シーン別に着る服を分けている人も多くいると思うし、仕事用、部屋着、外出用…などたくさんの種類を揃えるにはやはりお金もかかる。仕事用のスーツやオフィスカジュアルなど、必要に迫られて買うものにはあまりお金をかけなくないから安く買いたいというのも理解できる。ミナの展覧会で見た映像で働く人がミナの服を着て自分らしいライフスタイルを送っていたけど、実際の職場でなんの制限もなく好きな服を着られる環境はそんなに多くはないと思う。それが理想的だとは思うけど。

その他、流行っているから、みんな着てるから、モテたいとか、こんな自分に見られたい的な気持ちで買う服もあると思うと、服は何枚あっても足りない気がしてしまう。

家にいても、仕事中でも、人と会ったりするときも基本同じファッションで、時々よそゆきを着る、それも全部、流行に振り回されず、自分がいいと思って選んだものを着る。というのが憧れであり、そして一番無駄もないし、もしかしたら経済的なのかもしれない。

そんなファッションをするには、自分の意志あるライフスタイルや消費方法を確立する必要が第一にあるけれど、社会や経済の在り方も変わってくれないと、それはなかなか現実的ではないかなと思う。

 

在庫を買い叩いて安く売り、安く買ってあまり着ない服をたくさん持つというスタイルに疑問を持つ人が多いと言うことは、今は個人も業界も社会の在り方も変わり時だからかなと思います。服だけではなく、消費全般に。

 

そういう私はたいてい古着(今は綺麗なものもいろいろ売っているし、新作しか売ってない店頭で好みのものを見つけるのは難しい)、時々新品、仕事は制服。ほぼ好きなものしか着てないので、何年も着るし、流行りのものは着てません。。。それがいいか悪いかは個人の価値観だけど、私は満足。でも、その裏側に作った人が悲しくなったり、虚しい廃棄物があるという現実には痛みを感じます。
 

Bunkamuraザ・ミュージアム「永遠のソール・ライター」

2017年に見て衝撃的だったソール・ライター展がまたあると聞いて、去年からずっとずっと待ち遠しかった。始まって3日目の土曜日午前中に訪問したけど、そこそこ人が来ていて、これはあっという間に混雑しちゃうなという感じ。モノクロもたくさん出ていて、シートベタとかも展示されていた。でもしかし、やっぱりソール・ライターはカラー写真が素敵。絶妙な構図と鮮やかな色が映えたオリジナルの世界は、都会に暮らして時折見られる美しい瞬間が切り取られていてすごくかっこいい。ソール・ライターの言葉もいちいち心に刺さった。ずっと写真を撮り続け、絵を描き続け、大事な人と暮らした日常に、大切な美しいものがあると表現してる人生。本当かっこいい。図録を熟読して、ソール・ライターの世界に浸りたい。前回開催分も引っ張り出してきて。


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2019年心に残った展覧会

2019年もたくさんの展覧会を見ることができました。(ギャラリー含め70くらい)

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感想を手軽なInstagramにアップしていたのでブログ記事が全くないですが、まとめとしてブログに書きます。

今年は好きなものを中心に、とはいえ古代のものや民族的なものも見れたりして楽しく鑑賞させていただきました。「私の心に残る」という点で今年も10個の展覧会を選んでみました。今を生きて今の空気を感じられるセンス溢れる作品や表現、時が経っても変わることのない洗練された美しさ、そして素晴らしい審美眼をご披露いただいた展覧会。今年は一人の方の作品展や収集されたものの展覧会など、その方の生き方や、表現を見ることができる展覧会ばかりが気になりました。来年もこれから先も楽しみな方々ばかりです。

 

①Ryu Itadani「ENJOY THE VIEW」ポーラミュージアムアネックス

チラシを手にした時からすごく好きな感じ!と一目惚れ的に大好きに。会場で見たらチラシ以上に素敵すぎて感激のあまり3回も訪問。色づかい、特にこれとこれが隣か!っていう個性的な配色が好き。上手く説明できないけど、好きに理由はないという感じでした。欲しいです。

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②「ミリアム・ハスケル~渡辺マリコレクション~(後期)」アクセサリーミュージアム

2018年に前期があり、素晴らしさに感動していましたが、2019年の後期も本当に素敵でした。ミリアムハスケルの作り出すいろんな素材のコスチュームジュエリーは、貴石のジュエリーよりも何倍も私の心に響いて、オシャレしたいし、オシャレになりたいという欲望も湧いてくるし、見飽きないのでこちらも3回訪問し(前期から通算6回)、最後は図録を辿って見てしまいました。
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③「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」三菱一号館美術館

正直なところ、プリーツのドレスとか興味ないし…と思いつつ、女子割デーだし行ってみるかくらいでしたが、素晴らしく美しい世界でした。表現する才能もありながら、美しいものと生きるのが当然的な環境と行動に感心してしまいました。すごかった。
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④「LOST WONDERLAND 富田菜摘展」Bunkamuraギャラリー

富田さんの作る生き物は、廃材から生まれているのが恵みと思ってしまうくらい可愛らしく愛嬌のある表情で、とっても大好き。ご本人も可愛くやさしい雰囲気なのに、こんなにも大きくハードなものを作ってしまうなんて、芯の強さやブレない軸を感じます。富田さんのファミリー的な作品たち。可愛いだけではない、もっと大きな規模の愛情を感じられて素敵な世界観で、すっかりファンです。
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⑤「ヌーボービジューファンタジーコスチュームジュエリーの再生ー片山優子/キム・ドゥハ作品展示会」ボタンの博物館

とにかくオシャレでセンスが良くて、スタイリッシュでかっこよかったです。そして片山さんの素敵なお人柄に触れられ、素敵な作品が生まれるはずだ!と実感しました。魅力的な方でした。

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⑥「藍染の絞り 片野元彦の仕事」日本民藝館

絞りの技法の奥深さとクリエイティブな部分を見せていただきました。当時の片野さんや民藝界の方々のやりとりなど拝見し、一人の人間の力ではない壮大さを感じますが、同時に一人の人としてこんなに努力することも並大抵ではないと感じました。作品から迫りくるものを感じました。
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⑦「トム・サックスのティーセレモニー」東京オペラシティアートギャラリー

まず作品の見た目が好き。お茶のことは全然わかりませんが、ユーモアを散りばめ、意思表示があり、でも軽やかにオシャレなところがかっこよかった。
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⑧「古布ー無名の妙ー坂田和實・蒐集の審美」多摩美術大学美術館

坂田和實さんは骨董の世界では大変有名な方とのことですが、詳細は存じ上げぬまま訪問。古い布が時代と国境を超えて集められていましたが、一定の目線を感じました。スタイリッシュというか洗練されていて、古い時代の用途など思い出せないし、そしてそうする意味も関係ないという、モノとしての存在を見られました。いい時間でした。

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⑨「企画展 刺し子と手仕事の日本ー丸山太郎の民芸を旅する」松本民芸館

丸山太郎さんはセンスがいい。集めているものも、ご自身の卵殻作品もとても素敵。民芸館の中では倉敷がダントツで好きですが、松本民芸館はもっと好みかも。お仕事しながら自費で民芸館を作り上げた丸山さんの行動力にも脱帽でした。
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⑩「岡田裕子展 ダブル・フューチャー」ミズマアートギャラリー

将来こんな未来が来るかも?を造形や映像でリアルに感じ、その体験ができたことがすごい!と思ってから、アートの力はすごい!と段階的に感動しました。イメージを形にする魔法みたいな力を感じて、アートってそういうものなんだなと思いました。素直に感動しました。
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また、「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」(茨城県陶芸美術館)、「ラリック・エレガンス」(練馬区立美術館)、「ギュスターヴ・モロー展」(パナソニック留美術館)では、とても美しくてエレガントなもの(モローは官能的な美しさも)が見られて、それらもとても良かったです。日本美術では「美を紡ぐ日本美術の名品」(東京国立博物館)が印象的で、見るものすべての存在感に圧倒されました。三井記念美術館の「円覚寺の至宝」の鎌倉時代の優美な仏像や「日本の素朴絵」の微笑ましい絵は、初めて見る分野で新鮮な楽しさがありました。他にも館の専門分野を存分に堪能できた「唐三彩」(出光美術館)、「ヨーロピアン・モード」「世界の絣」(文化学園博物館)なども面白かったです。ポーラミュージアムアネックスの「イヴ・サンローラン展」ではヴィンテージのジャケットやコートを試着し、撮影してもらえましたが、あの着心地の良さとシルエットの綺麗さも忘れられません。。。

ここ数年、大展覧会も含めていろいろ見て、好きなものがはっきりしてきたことや、逆に何度見てもあまり自分に響かなかったりすぐ忘れちゃう分野も分かってきたので、今後は件数を絞ってじっくり見ていこうと思います。

2020年はBunkamuraのソール・ライター展が非常に楽しみ。オペラシティの白髪一雄展、庭園美術館のラリック展なども。結局またたくさん見ることになりそうです。

 

Instagram

https://www.instagram.com/akio422books

 

 

9月の京都。

9月も京都へ。
出町柳のジャズ喫茶・LUSH LIFE主催のアブドゥーラ・イブラヒム氏のピアノコンサートが目的でした。こちらのコンサートは上賀茂神社の庁屋という普段は公開されていない古くからの建物で行われ、大変趣があり、貴重な機会。実はアブドゥーラさんの1回目のコンサートは京都に住んでたこともあり、お手伝いさせていただいたご縁で、今回はマスターの奥様からご連絡をいただいて、また即答でチケット購入。今年は関西に呼ばれて行く機会が続きました。
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9月末にしては蒸し暑い夜でした。庁屋の床に敷かれた座布団に座って、演奏の間に降った雨の雨音と虫の声をバックにアブドゥーラさんのピアノ演奏に陶酔した時間でした。音楽については語れないのですが、本当に次元を超えるような演奏でした。スタッフにも懐かしい方々もいらっしゃって、いろんな想いを感じてさらに感動しました。最後は涙がこぼれました。行ってよかった。

上賀茂神社は初めて境内へ。特別参拝期間だったため、お祓いしていただいたり、中でお参りさせていただき、宝物も拝見。令和元年に良いタイミングでした。

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京都情報はいろいろSNSや雑誌でチェックしているけれど、結局行くところはいつも同じだったりします。それもかつて暮らした時の行動範囲から出ることもあまりなく。

 

李朝の素敵な雰囲気の喫茶、李青さんがお食事の提供を10月末までで終了と聞き、最後に味わいたいと訪問。すぐ近くに住んでたのですが、たまにしか行けませんでした。玄関横や中庭の植栽、李朝の家具、和紙づかい、白いポシャギ、シンプルで美しい食器、丁寧に作られたご飯など、上品で素材の良さと丁寧な仕事を随所に感じる素敵なお店でした。食べながら、私こんな雰囲気の大人になりたかったんだったと思い出して、怠惰な自分を反省しました。目にも美しく、本当にとても美味しいビビンパで、いろんな意味で感謝の気持ちが湧きました。
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↓縦にならない。。。すみません。
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私の好きな京都は、出町ふたばの豆餅。時間があれば河原で食べます。そこからの下鴨神社神社が定番。というのも、下鴨神社の北に職場があったので、これは通い慣れた道だから懐かしさもあり、雰囲気もやっぱりいいからです。
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ずっと塀の外から眺めて通ってた下鴨別邸に入れて感激!
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そしてまたいつも通り、京都の母と慕う素敵なマダムとランチして、新幹線に乗って帰るといういつもの京都。今回はマダムから食の大切さを改めて諭されたので、気をつけたいなと新たな課題も感じました。

 

20代の時に住んでみたい!の気持ちだけで移住した京都。お金はなかったけど、時間がたくさんあって、人に恵まれ、なんて豊かだったことかと今は思います。今でも京都に行くと大切なことを思い出すので大事な時間。若かった自分の判断に自分で感謝します。

 

京都は変わらないこともあるけれど、インバウンドの増加、外資や他地域からの資本が入ったり、インスタ映えなどの影響もあってか、どんどん変わっていっている部分もあります。昔は「よそ者ですが、お邪魔いたします…」と遠慮がちに控えめに伺う雰囲気がまだあったと思います。これ以上は京都の方々のもので踏み込めないという部分を感じることも多くありました。観光が収入源でもあり、国内外の方々に京都を楽しんでいただけることは嬉しいことですが、京都の方々の暮らしや長年築かれ愛されてきた景観やお店がなくならざるを得ない知らせは悲しくもあり、京都の今後を少し心配しているのが本音です。京都に限らず、ですが。

3月久しぶりの枚方&京都にて。

今年はブログをさぼっていたので、自分の記録のためにも年の初めの話ですが、書いておきたいです。

3月は枚方と京都へ。

関西に住んでいたときに通っていた洋裁学校の園長先生から年初に連絡があって、教わっていた先生を囲む会をするから来ませんか?とのこと。先生もご高齢となり、もう引退されたので即答で伺いました。

枚方の丘の上にある自然豊かでとてもクリエイティブな環境。古い校舎にはギャラリーも、納屋は素敵なカフェ、広い庭は草原のようで畑もある豊かな場所です。私は真面目な生徒ではなかったので、きちんと習得できなかったことに後悔もあるのですが…。

でも、久しぶりの学校は変わらずあたたかい場所でした。
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カフェでも久しぶりに珈琲を。

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良いお天気の草原でみんなでお弁当をいただきながら、その周囲でママになった学友の子供たちが駆け回って、とっても平和で幸福感がありました。

先生は既製服メーカーができる前から洋裁を仕事としていて、既製服の歴史を地で行くようなキャリアの持ち主で、私も相当可愛がっていただきましたが、期待に応えるどころか洋裁さえもしておらず…いろいろ心配させてしまって反省でした。それを感じるために行ったのかもしれないです。いろんなリミットも感じました。

当時住んでた枚方も今や近鉄TSUTAYAになったりとすっかりオシャレになり、同じ枚方市民だった同級生と懐かしく駅近を散策しました。住んでた場所を巡るのは楽しいもので、楽しかったことばかり思い出します。

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当日は京都に泊まって、青蓮院さんの夜間拝観や北野天満宮の梅を見たり、京都の綺麗なものもしっかり鑑賞。
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初めて食べたけど、めっちゃ美味しかった粟餅。
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京都の母と慕う素敵なマダムとランチをして、近況報告し合って、安心と刺激をいただいてあっという間に帰り時間。

いろんなメッセージを受け取った2日間でした。