晶の東京日記

本とかアートのこと。東京にいる間は東京を楽しみたい。

出光美術館「やきもの入門」

出光美術館は収蔵品だけで見事な展覧会ができてしまう、豊かなコレクションを所有している印象がある。昨年若冲をたくさん所有していたプライス・コレクションを譲り受け、なお一層パワーアップされたばかりだけど、以前より陶磁器のコレクションは本当に素晴らしいと思う。素人の私が見ても「これはステキ!」と感じる美しいものばかり。良いものは知識や説明がなかったとしても見る人の心を捉えてしまうものだと、良品に出会う度に感じる。あとから解説を知るとびっくりなことが多々ある。審美眼の素晴らしさだけでなく、すごく研究され、見せ方が考えられていることや、あの展示室の品ある雰囲気、最後にお堀を眼下に臨む眺め良い窓辺で座ってお茶をいただけるというのも含めて、とても魅力的な美術館だと訪ねる度に感じます。

先日訪問した「やきもの入門」は縄文土器から始まり、中国から影響を受けた陶器の窯、茶の湯の茶碗、桃山の志野や織部へうげもの、江戸に入ってからの唐津、磁器が日本に入ってきてからの古九谷、鍋島、柿右衛門、そして、尾形乾山や奥田穎川、青木木米らの作家、明治期の薩摩焼出石焼、富本憲吉、板谷波山…と日本の陶磁器の歴史がコンパクトに纏まっていて、その中に中国や朝鮮半島などの影響を与える窯のものも配されており、とっても分かりやすく興味深い展示だった。

近年、古唐津、色絵、染付、宋磁、六古窯、唐三彩などテーマを絞った陶磁器展がこちらの美術館では行われていたので、それらがまた繋がりをもって思い出されます。出光美術館の専門的な研究と、それが展示によって観覧者へ分かりやすく伝えられ、鑑賞の楽しみや喜びを与えてくれることがまた改めて素晴らしいと感じます。内容は勉強っぽい展示なんだけど、そういうのをいろいろ見てると分かるものが増えて、また楽しい。そんな喜びをいただいてます。

次は狩野派展。以前サントリー美術館で狩野元信を見てえらい感激したので、楽しみすぎてもうチケット買いました。


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