晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

もう8月がくる!

今年になってほとんど投稿しないまま、もう明日から8月!

展覧会の感想はInstagramにアップして力尽きる毎日。。。それでもこちらにご訪問してくださる方がいらっしゃって、ありが

書きたいことはあるので、SNSを眺めてばかりいないで、ちゃんと書いていこう(短くても…)と思う7月31日。

7月は肌寒く、なかなか晴れなかったけど、私の状況もそんな感じだった気がします。梅雨も明けたので、本気出していきたいな。


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Instagram

メインアカウント @akio422books

作品だけのアカウント @worksofaki

松本は素敵な場所でした

松本へ行ってみたら、民藝以外にもたくさん素敵な場所がありました。

民芸館の後は松本市美術館へ。

草間彌生さんの出身地とのことで、美術館が作品のよう…ちょうど草間さんの展覧会中で草間さんの溢れんばかりのエネルギーを感じてきました。ミュージアムショップの品揃えが素晴らしく、欲しい本ばかり。図書室も蔵書が充実していて、近くだったら通いたいくらいでした。
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四柱神社も。

空気が澄んでて気持ちが良かったです。

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ギャルリ灰月。

松本の有名なギャラリーと聞いていたので少し寄ってみたところ…ちょうどヒムカシさんのお洋服の展示で、オススメいただき試着してみたところ、パンツのシルエットの美しさに感激!そして買ってしまいました。ヒムカシっぽい服は皆無なんだけど、どうしても欲しい!っつくらい完成度が高いシルエット。来年夏には着こなしたいな(夏物です)。展示されている作品も、ギャラリーの方々も、とても素敵なギャラリーでした。
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オシャレなダイニング「The Source Diner」。

ストリートな雰囲気がかっこ良くて、実は店主をInstagramで見つけて、チェックしてました。私は今はワンピースとか着て気取ってるけど、仕事もプライベートもスノーボード女子だったので、ストリートな感じは好き。ランチのパスタも美味しくて、すごい苦手だったカリフラワーも人生初めて美味しいと感じられたお店。馴染みのお客さんたちと仲良く会話されていて、暮らす街にこんな素敵なお店あったらいいなと羨ましくなりました。
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でもお店の看板はお花屋さん。かわいい看板。

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素敵なブックカフェ「栞日」。

こちらもお店の看板はそのまま使用されていました。松本で流行ってるのかな。
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中はかっこよかったです。1階はカフェ、2階に本と喫茶スペース、ギャラリー。本は大型書店ではあまり取り扱ってないようなアートやライフスタイルなどに関連したこだわりの本が多く見つけられ、コーヒーと手作りお菓子が美味しくて、滞在した2日共伺いました。店主やお菓子作ってるお姉さんがとてもあたたかく優しくて、こんなお店が街にあったら本当に幸せとまた思いました。東京ではあまりない、個性があって、街と共にあるお店。

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松本はまだまだ素敵な場所がありそうですが、同じところにもまた行きたいです。アートや工芸にかかわることが多く洗練されてセンスがよくて、自然を感じられ、美味しいものもたくさん。東京からも近いのでまた近々。

6月は念願だった松本へ民藝を訪ねて

私は21歳に倉敷に行った時から民藝大好き。

ずっと機会を逃して訪問できなかった民藝とゆかりある長野県松本市へ、今年はやっと行けました!

門構えからして素敵な松本民芸館。
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設立された丸山太郎さんの言葉が心に響きます。

丸山さんの本も買って帰って、民藝の美にまっすぐに行動された情熱に感動。。。
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宿は松本ホテル花月へ。有名なまるも旅館が予約できなくて、民藝の宿としてプロデュースされている花月に泊まりましたが、とても良かったです。ロビーが松本民芸家具で揃えられ、民藝の作品が展示され、テーブル上には民藝館の機関誌「民藝」が置かれています。夜も早く帰って、遅くまでロビーで「民藝」を読み耽りました。また、お手製の民藝マップをいただけたり、室内着がオシャレだったり、きれいな大浴場や美味しい朝食バイキングも嬉しかったです。
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翌朝は、珈琲まるもへ。使い込まれた松本民芸家具の味わいと座り心地を楽しみながら、美味しいコーヒーと共にお店の蔵書である丸山太郎さんの随筆「松本そだち」を読みました。
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松本は工芸品のお店も多くあり、お買い物も楽しいです。街の所々に湧水が汲める場所があったり、市内を川が流れていて、水が豊かで空気も食事も美味しい街。民藝欲も満たされたし、また行きたいな。

「音楽とマリー・ローランサン」マリー・ローランサン美術館

明日1/14(日祝)で閉館してしまうホテルニューオータニガーデンコートにあるマリー・ローランサン美術館へ。最初で最後の訪問になってしまいました。
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マリーローランサンの人生を本で読み、絵も見たくなりました。

1883年にパリに生まれ、画家を志す中でブラックやピカソと知り合い、キュビズムの影響を受けるなどしながら自分の画風を確立。詩人アポリネールと恋愛関係となりますが、アポリネールモナリザ盗難事件の容疑(無罪でした)で警察に拘留されてしまったことをきっかけに1911年(28歳)にお別れし、1914年(31歳)ドイツ人男爵との結婚、戦時中にドイツ国籍を得たことから亡命し、1920年(33歳)で男爵と離婚、パリに戻ります。その後画家として成功し、舞台装置や舞台衣装のデザインも手掛けるなど大活躍し、1956年(72歳)で亡くなられました。。。

マリーローランサンの年表を見ると様々なことが書かれていて、家政婦だった女性を養女にしたり、晩年には戦時中にドイツ軍に接収された自宅を取り戻したり、最期は遺言によりアポリネールからの手紙の束を胸に旅立ったことが書かれていました。アポリネールは別れた後、マリーローランサンをモデルにした作品を発表し、マリーローランサンが亡命中に亡くなり、パリに戻った時にはアポリネールがいなかったということです。

 

そんなドラマチックな人生だったと感じることのないような、優雅な優しい絵でした。マリーローランサンの絵は、本人がブラックやピカソなどとは異なる独自の画風を確立させ、自分の世界観で成功し、自立した女性であったからか、見ていると「これでいい」という勇気というか「自分は自分のままで大丈夫」というような肯定的な気持ちを感じました。

でもなぜか何人か複数の女性が描かれている絵には私は絵の中の女性の視線が怖く感じられて、物憂げな一人だけ描かれた絵がいいなと思いました。
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自分もまた年を重ね、人生経験が増したらまた違う風に感じるのかもしれません。

閉館は残念ですが、またの再会が楽しみです。

「タータン 伝統と革新のデザイン展」三鷹市美術ギャラリー

2019年の展覧会初めは、三鷹市美術ギャラリーのタータン展へ。

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スコットランド発祥のタータンの歴史や、いわゆるチェックとは違いタータンには定義があり、専門機関に登録して使用していることなど、タータンの知識を学べる展覧会。

会場には100種類以上のタータンが展示され、タータンを用いた洋服、ドレス、学校制服、雑貨、インテリアなども展示されていました。

展示室の外で放映されている映像でタータンのスコットランドのデザイナーさんによるデザイン方法があり、それがとても興味深かったです。基本の色を縦横に並べ、そこからバランスをとってデザインしていくのがおもしろく、見入りました。

展覧会に行って、自分は洋服を含めタータンのものを全然持っていないことに気づきました。それが一番の発見だったかもしれません。。。。

 

【更新】2018年心に残った展覧会

12/9にベスト10を挙げて、展覧会はもう年内はおしまいと思ったのですが。。。

11月にいろいろ思うことありで、その流れから全く興味がなくかったものが見たいものに変化して、しかもそうして見たものがすごく良かった!

それなので、改めて選び直しました。

①「ミリアム・ハスケル~渡辺マリコレクション~」アクセサリーミュージアム

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今年はこの展覧会が本当にすごく良かったです。ミリアムハスケルコスチュームジュエリーの素晴らしさ、ミュージアムの館長はじめスタッフの皆さまと渡辺マリ先生の素敵さも憧れの女性としてインプットしました。自分の好きなことがはっきりしたという意味でも印象的。年明けから始まる後期が待ち遠しいです。

②「エキゾチック×モダン アール・デコと異境への眼差し」東京都庭園美術館
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アールデコの美しい作品だけでなく社会背景も勉強になり、展覧会の企画自体がいいなと思いました。美術館自体の建物と装飾、お庭の美しさ、ミュージアムショップの楽しさ、カフェの居心地の良さ、全部良かったです。

③「カタストロフと美術のちから展」森美術館

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現代アートには苦手意識があったけど、大惨事という極限からか共感できることや自分を省みることがありました。後半の前向きさにエネルギーをいただき、すごく良かったです。

④「国立トレチャコフ美術館所属 ロマンチックロシア」Bunkamuraザ・ミュージアム
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とにかく美しく綺麗だった。。。

⑤「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」三菱一号館美術館

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西洋絵画のコレクション展はあまり見たことがなかったけど、様々な作家の作品が統一感をもって展示されていてコレクターの力量を感じました。

⑥「ムンク展」東京都美術館
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家族の死や自分の内面の不安や恐怖を描き続けていくのがすごく刺さったのと、後期の鮮やかな色彩に魅了されました。

⑦「幸せをよぶ手仕事 ユキ・パリスコレクション展」松屋銀座

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京都のミュージアムで何度も見てるのに、見る度に感動できる繊細な手仕事。職業ではなくて家族のためにこんなに美しい刺繍やレースを作れるなんて尊敬しかないです。

⑧「没後50年 藤田嗣治展」東京都美術館
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生き様を知るほどに美しさが際立って見えました。

⑨「長谷川利行展 七色の東京」府中市美術館
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描かれている賑わいや生き生きした感じが好きです。幸福感があるのにすごく客観的な目線を感じました。生き方も気になる人。

⑩「小倉遊亀展」平塚市美術館
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小倉遊亀さん大好きです。自立し、自分を律して生きられた清潔で凛とした空気感が絵から感じられて、生きる姿勢も尊敬します。

10に絞るのが難しく。。。

ブルックスブラザーズ展」文化学園服飾博物館と「キース・へリング POP.MUSIC&STREET」も入れたいです。

今年は昨年までと異なる自分の価値観が生まれてきました。今まで民藝や焼き物をはじめ好きと思っていたものがあったけど、今年になって公私共に我慢や無理をやめて好きなものだけに目を向けて過ごすようにしていたら、もっと好きなものが現れた感じです。そこに本を読んだり知識を補ったりしたら、ますます楽しくなりました。来年はもっと心のままに見ていきたいです。


今年もTwitterの皆さんからの情報や感想を拝見し、また、今年はInstagramを始めたのでそちらにも展覧会の感想を載せ、他の方々の投稿を拝見することにより楽しく鑑賞できました。とっても感謝しています。


2019年もよろしくお願いいたします。

皆さまに良い1年となりますように。

「アルフォンス・ミュシャ展」小田急百貨店新宿本店

本年最後の展覧会はミュシャ展。自分でも意外です。
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アクセサリーやジュエリーの歴史を知ることで、アールヌーボー期のミュシャの描く女性の装飾品が気になって見に行きました。

去年、スラブ叙事詩が来日しましたがその際は全く興味がなく、見てません。。。今回はチケットショップで見つけて展覧会をやっていることを知りました。
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サラ・ベルナール(上)の絵。

ユリの冠はルネ・ラリック作とのこと。
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アクセサリーついてるのばかり見ました。
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そうしたら、ミュシャは「装飾資料集」という図案集を作られていたという展示もありました。アクセサリー以外にも、食器や家具なども。
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食品のパッケージもかわいい。

展示の最初の方はポスターばかりでしたが、ポストカードも製作していたようで、またスラブ叙事詩を描かれるなど仕事の幅広さがすごいです。
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いろいろ勉強になりました。

たくさんの絵があるのでミュシャファンにはたまらないことと思います。撮影可能、割と混雑していました。