9月も京都へ。
出町柳のジャズ喫茶・LUSH LIFE主催のアブドゥーラ・イブラヒム氏のピアノコンサートが目的でした。こちらのコンサートは上賀茂神社の庁屋という普段は公開されていない古くからの建物で行われ、大変趣があり、貴重な機会。実はアブドゥーラさんの1回目のコンサートは京都に住んでたこともあり、お手伝いさせていただいたご縁で、今回はマスターの奥様からご連絡をいただいて、また即答でチケット購入。今年は関西に呼ばれて行く機会が続きました。
9月末にしては蒸し暑い夜でした。庁屋の床に敷かれた座布団に座って、演奏の間に降った雨の雨音と虫の声をバックにアブドゥーラさんのピアノ演奏に陶酔した時間でした。音楽については語れないのですが、本当に次元を超えるような演奏でした。スタッフにも懐かしい方々もいらっしゃって、いろんな想いを感じてさらに感動しました。最後は涙がこぼれました。行ってよかった。
上賀茂神社は初めて境内へ。特別参拝期間だったため、お祓いしていただいたり、中でお参りさせていただき、宝物も拝見。令和元年に良いタイミングでした。
京都情報はいろいろSNSや雑誌でチェックしているけれど、結局行くところはいつも同じだったりします。それもかつて暮らした時の行動範囲から出ることもあまりなく。
李朝の素敵な雰囲気の喫茶、李青さんがお食事の提供を10月末までで終了と聞き、最後に味わいたいと訪問。すぐ近くに住んでたのですが、たまにしか行けませんでした。玄関横や中庭の植栽、李朝の家具、和紙づかい、白いポシャギ、シンプルで美しい食器、丁寧に作られたご飯など、上品で素材の良さと丁寧な仕事を随所に感じる素敵なお店でした。食べながら、私こんな雰囲気の大人になりたかったんだったと思い出して、怠惰な自分を反省しました。目にも美しく、本当にとても美味しいビビンパで、いろんな意味で感謝の気持ちが湧きました。
↓縦にならない。。。すみません。
私の好きな京都は、出町ふたばの豆餅。時間があれば河原で食べます。そこからの下鴨神社神社が定番。というのも、下鴨神社の北に職場があったので、これは通い慣れた道だから懐かしさもあり、雰囲気もやっぱりいいからです。
ずっと塀の外から眺めて通ってた下鴨別邸に入れて感激!
そしてまたいつも通り、京都の母と慕う素敵なマダムとランチして、新幹線に乗って帰るといういつもの京都。今回はマダムから食の大切さを改めて諭されたので、気をつけたいなと新たな課題も感じました。
20代の時に住んでみたい!の気持ちだけで移住した京都。お金はなかったけど、時間がたくさんあって、人に恵まれ、なんて豊かだったことかと今は思います。今でも京都に行くと大切なことを思い出すので大事な時間。若かった自分の判断に自分で感謝します。
京都は変わらないこともあるけれど、インバウンドの増加、外資や他地域からの資本が入ったり、インスタ映えなどの影響もあってか、どんどん変わっていっている部分もあります。昔は「よそ者ですが、お邪魔いたします…」と遠慮がちに控えめに伺う雰囲気がまだあったと思います。これ以上は京都の方々のもので踏み込めないという部分を感じることも多くありました。観光が収入源でもあり、国内外の方々に京都を楽しんでいただけることは嬉しいことですが、京都の方々の暮らしや長年築かれ愛されてきた景観やお店がなくならざるを得ない知らせは悲しくもあり、京都の今後を少し心配しているのが本音です。京都に限らず、ですが。