晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

2020年心に残った展覧会

近年、一年間に見た展覧会で心に残ったベスト10を自分なりに選んでいますが、2020年は見た件数が少なかったので振り返ってベスト5を選んでみました。

 

①「石岡瑛子展」東京都現代美術館

とにかく圧倒的な熱量で、一人の人の一生でこんなに濃く熱く生きることができるのかと思った大変刺激的な展覧会でした。コロナ禍で縮こまらないでもっと思いきっていきましょうよ!っていうパワフルさ。見に行けて良かったです。
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②「グジャラート州大地の針仕事」 岩立フォークテキスタイルミュージアム

凝りに凝った見事な手仕事ばかりで感動でした。でも、時代の変化でここまでのものは作られなくなったとか、家計や生活環境のために持ち主が手放さざるをえない現実、でもそれゆえに綺麗な保存がかなっていることなどを考えると複雑な気持ちにもなりました。

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③「つづく」 東京都現代美術館

皆川さんのお仕事、今まで作られてきた生地、商品、作品などを一望できる迫力のある展覧会でした。量産品でもここまでできるということを見せてもらえた気がします。ミナの築き上げた世界観は持続可能な仕組みでありながら、可愛くて素敵で幸福感があるのが素晴らしいと思います。

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④「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」 パナソニック汐留ミュージアム

ブルーノ・タウト、レーモンド夫妻、彼らを支えた井上房次郎、ジョージ中島など、知らなかったけどデザインや建築で活躍された方々のことを知り、作られたものを見ることが出来た。個人的には井上房次郎のような実業家で良いもの作り出す人を見出し、支援している人の生き方に感銘を受けます。


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⑤「大津絵」 東京ステーションギャラリー

ゆるくて可愛らしい大津絵。画題が同じでも描き手によって個性が豊かだったりするのもおおらかで、違いを見るのも楽しく、また、いろいろと教訓などもふくまれていることや、所有者の移り変わりなどがわかってそれぞれの好みや関係性がわかるのもおもしろかった。

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コロナ禍にも関わらず、予約制、入場制限、感染予防対策を行い、開館してくださることに感謝です。振り返るとまだまだ良かった展覧会もたくさんあるのですが、「心に残った」という点でも影響を受けた展覧会でした。来年も素敵な出会いがあることを楽しみにしています。