晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

岩立フォークテキスタイルミュージアム「世界の原始布」

岩立フォークテキスタイルミュージアム「世界の原始布」へ。タイミングが合い、学芸員さんのギャラリートークに伺えました。「原始布」ってなにかあまりよく考えずに訪問しましたが、木綿以前から衣服などに使われてきた布地とのことで、麻や葛、榀、芭蕉、海外では椰子やパイナップル、樹皮などの繊維を使った様々な布が展示されていた。麻であっても、大麻は自生しており庶民の衣服などに多く、苧麻(ちょま)は上布などに加工されていた、またリネンは大麻や苧麻のように繊維を繋いで作るのではないなど、特徴をご教示いただき、風合いを感じながら見ることができた。民族特有の使用用途やデザインなど、作り手の生活が一瞬感じられるような展示品にまつわるエピソードなどを織り込んでお話してくださり、また、ご自身も織り手とのことで細やかな部分まで丁寧にお話くださり、時間があっという間に終了した。その土地にあるもの、そこに伝わるものを当然に使用してものを作り、長い間大切に使っていく。そんな忘れられている大切なことを今、改めて大切に思った。そして、そう感じている人は潜在的に多いとも感じた。


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