晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

「桃山展」久しぶりの東博へ

東京国立博物館「桃山展」へ。事前予約制で観覧料2400円なのもあってか、ゆっくり見られました。コロナがなかったら、きっと行列・押し合い覚悟な展覧会。一人で来てる男性が多い印象。年齢層は高めでした。
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見たかったのは狩野永徳洛中洛外図屏風(上杉家本)です。本などで見る機会がある度にいつか見てみたいと思っていました。とても綺麗だった。ここだけ人がいっぱいであまり近寄れなくて人気の高さを感じる。

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永徳はじめ狩野派長谷川等伯、土佐派などの屏風や障壁画がたくさん並んでいて、これぞ大展覧会!2400円払う価値あると、私は思いました。多すぎて理解しきれなかったかもしれないけれど、理解というよりこの豪華さを肌で感じられて幸せというか、有難いことと感じました。今後こんなすごいの見られるのだろうか。

個人的には桃山の、それも秀吉の影響があるくらいの時期のきらびやかで異国の空気もありつつの独創的な雰囲気が好き。金色の屏風絵もやっぱり良かったし、今回は螺鈿も良かった。林原美術館所蔵の縞模様に蒔絵と螺鈿を施した重箱が初めて見たデザインでとても素敵。それと、木製の椅子に螺鈿があるのも素敵。陶器は北村美術館所蔵の織部松皮菱手鉢、書は後陽成天皇のが良かった。そして岩佐又兵衛がやっぱりすごかった。大画面にたくさんの人、その生き生きした姿や表情、細かすぎる。そして楽しすぎる。全体として躍動感や活気を感じる。お茶は分からないので見た目が好きなだけなのですが、やっぱり道入のお茶碗はかっこよかった。

ポスターになっている狩野永徳の唐獅子図屏風や等伯の松林図屏風は今はまだ出てなかったので、後期に向かって混んでくるかもしれないです。でも、この2点は別で見たことがあるので今回は前期を見られて大満足。

前期11/1(日)まで
後期は11/3(火祝)~11/29(日)まで

展示を見たら桃山らへんの司馬遼太郎をまた読みたくなった。そして、意外と甲冑がおもしろかった。ちゃんと歴史背景と紐付けて展示が見られたら。。。きっと楽しいだろうな。

コロナ対策しながら鶴屋𠮷信さんの売店もやってて嬉しい。ここでつばらつばらとコーヒー頂きながら展示を振り返るのが好き。場所も量も金額もいろいろとちょうど良くていつもありがたく重宝してます。