晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

五島美術館「平安の書画ー古筆・絵巻・歌仙絵ー」へ

五島美術館「平安の書画ー古筆・絵巻・歌仙絵ー」へ。
気分転換にあまり見ない「書」を見に行きました。

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うっすら紅葉してるみたい。
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紀貫之のかな文字は流れるように美しかった。他にも小野道風藤原行成など三蹟の書や、著名な古人の筆跡を集めたアルバムみたいな大手鑑などあって、綺麗だなぁと見てきました。唐紙を使っているものや、表装に使われた紙や布地と文字の配置とか、絵とはまた違う美意識がある。それに加えて、書かれた歌などの内容も理解することも考えたら書は教養が必要だなって思った。まだまだ全然わからない。

そんな中でも、特別美しく感じたのは石山切。美しかった染紙を破り継いだ装飾料紙にその意匠に調和するように配されたかな文字。

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切り売りされたエピソードが有名な「佐竹本三十六歌仙絵」は清原元輔の部分が五島美術館の所蔵で、こちらも展示されていた。清少納言のお父さんで、百人一首の「契りきな かたみに袖をしぼりつつ…」の人。(この歌はちょっと怖いけど)

いろいろ奥深く、理解が追いつかない世界ではあるけど、ただ見るだけで十分美しかった。

庭園はまだ紅葉してなくて、緑が光にあたって綺麗。初めて二子玉川側から美術館を出ましたが、こちらの出口には立派な門がありました。
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今日もまた、やっぱり五島慶太翁はいろいろすごいと思った。この美術館は私的に、行く度にじわじわ好きになってます。