晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

根津美術館 「光琳と乾山」展 とかきつばた

GW頃、お庭の池にカキツバタが満開になる頃に、尾形光琳の《燕子花図屏風》を館内に展示するという根津美術館

前からこのタイミングを狙ってました!

特別展は「光琳と乾山」
f:id:akio422:20180703221143j:image

琳派ってわかんないので、なんか綺麗だけど…で、さらっと見てましたが、乾山気になる!乾山ってもしかして素敵じゃない!?と思ったら、チラシに「乾山の存在により、陶工は芸術家になったと言えます」とあり、気になる存在になりました。

 

見終わってお庭に下りると…

本当に見事なカキツバタ

f:id:akio422:20180703221209j:image
f:id:akio422:20180703221245j:image

四季があり、季節のお花を愛でられる日本に生まれ育った幸せを感じました。

「くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質」東京ステーションギャラリー

隈研吾さんのことはすごい前に「課外授業 ようこそ先輩」で校庭に自分達の空間を作るみたいな授業をテレビで見て(調べたら2003年)、いい人だなぁと思い、建築家の中では一番親しみを感じてました。

そしてこちらの展覧会へ行ったのですが、あんまりよく分からず…やっぱり私は現地で空間ごと味わいたいなぁと思ってすぐに帰ってきました。ただ、いろんな素材があって、それらを単独で見てみると、美しくて面白くて、これを大きい建物に展開できる建築家の想像力と、そのイメージを実際に形にしていく人たちってすごい!と感動。なので撮影可の会場で見たものをこちらに残しておき、記録しておきます。私にはさっぱり分かりませんでしたが、展覧会は好評だったようです。

f:id:akio422:20180703222417j:image


f:id:akio422:20180703222455j:image


f:id:akio422:20180715221334j:image


f:id:akio422:20180715221445j:image


f:id:akio422:20180715221522j:image

 

f:id:akio422:20180715221553j:image


f:id:akio422:20180715221703j:image


f:id:akio422:20180715221734j:image


f:id:akio422:20180715221815j:image


f:id:akio422:20180715221918j:image


f:id:akio422:20180715222034j:image

 

 

 

日本民藝館 「棟方志功と柳宗悦」

久しぶりの日本民藝館

展示は「棟方志功柳宗悦
f:id:akio422:20180703222119j:image

棟方志功展は町田版画美術館、滋賀県立近代美術館などでも大きい企画展を見てますが、いつ見ても、棟方志功のまっすぐな情熱を感じて清々しいです。今回、柳宗悦と交換されたお手紙が展示されていて、棟方さんは本当に柳さんを信頼して尊敬してて、柳さんは棟方さんを可愛がっておられたんだなぁと感じました。素直でまっすぐで情熱があって…今も多くのファンがいるのも納得です。いつも心が洗われるような…私も棟方志功大好きです。

 

最近の民藝の本の中では一番のお気に入り。図書館で借りたけど、買おうかな。
f:id:akio422:20180703222230j:image

ミロコマチコ展 「いきものたちの音が聞こえる」世田谷文学館

一目見て、なんていい絵!すごく好き!見たい!!って思いましたが、世田谷文学館って場所が微妙で行くのはちょっとな…めんどくさーいってなっていた時、車で連れていってもらえることに!喜んでついていったら、本当に良かった。この生き生きとした生き物たち、色づかいにも表情にも描かれたしぐさにも愛を感じる。グッズも充実でさんざん迷ったあげく、手帳しか買いませんでしたが、手元に置きたい可愛らしさでした。

 

見るとワクワクが湧いてきて、幸せな気持ちになる絵。こういう気持ちって言葉で言われて感じるのとは違って、頭を通さずに見た瞬間に得られる幸福感。見に行けてよかった。
f:id:akio422:20180703221805j:image
f:id:akio422:20180703221831j:image
f:id:akio422:20180703221903j:image

こちらはワークショップでの作品
f:id:akio422:20180703221946j:image
f:id:akio422:20180703222014j:image

 私が唯一お買い物した手帳。
f:id:akio422:20180707105122j:image

 

「marimekko SPIRITS」ギンザグラフィックギャラリー

2018年最初に訪ねた展覧会は、ギンザグラフィックギャラリー「marimekko SPIRITS」。

marimekkoってテキスタイルにして身近に置きたい、使いたい、纏いたいという想いが湧いてきます。日常を豊かにする素敵なデザイン。

地下の展示で、西芳寺からインスピレーションを得たデザインを撮り逃したのが残念でした。またいつかどこかでお目にかかれますように。

f:id:akio422:20180716210627j:image

f:id:akio422:20180716210555j:image
f:id:akio422:20180716210650j:image
f:id:akio422:20180716210705j:image
f:id:akio422:20180716210757j:image
f:id:akio422:20180716210815j:image
f:id:akio422:20180716210836j:image
f:id:akio422:20180716210858j:image
f:id:akio422:20180716210918j:image
f:id:akio422:20180716210942j:image
f:id:akio422:20180716211017j:image

2017年 心に残った展覧会

2017年もいろいろ展覧会に行くことができました。
f:id:akio422:20171230194801j:image

話題の展覧会にはあまり行きませんでしたが、ひたすら自分の好みを追いかけた年でした。全然知らなかった素敵な世界を見せていただけて、とても満足。記録として、こちらにベスト10を挙げてみたいと思います。

 

①「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」東京国立近代美術館
f:id:akio422:20171230205826j:image

樂家の初代から当代(15代)、16代目になる篤人さんまでの作品が一同に介し、さらに本阿弥光悦のお茶碗も並び、圧巻でした。時代や環境の影響もありながら、それぞれの個性が表現された器たち…。ますます樂家ファンとなり、2回見に行きました。

 

②「ソール・ライター展」Bunkamuraザ・ミュージアム
f:id:akio422:20171230205914j:image

とにかく格好良かった!としかいいようがない素晴らしさでした。日常があんなにドラマチックに切り取れるなんて、なんてセンスがいいんだろうと、図録を何度も眺めました。

 

③「池田学展 The Pen 凝縮の宇宙」日本橋高島屋
f:id:akio422:20171230210046j:image

佐賀、金沢での展覧会がTwitterで話題になっていて、最後まで迷いましたが、近くにいたので見に行きました。心を奪われました…。絵の細かさ、構図の大きさだけではなくて、細部にまで池田さんの想いや思想が詰まっていることに。自分のことを考え直したくらいの衝撃で、見ることができて、本当に良かったです。

 

④「エリザベス・ペイトン still life」原美術館
f:id:akio422:20171230210208j:image
http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/EfqidXFuato43SHDrU1Y/

ポスターの絵に釘付けになり、訪問しました。なんてオシャレなんだろう…カッコイイ、色もきれい、すごく素敵すぎる…語彙がない自分が悲しいですが、好きな世界観と出会えて嬉しかったです。原美術館も素敵だし、素敵すぎて、感激。

 

⑤「フランス人間国宝展」東京国立博物館 表慶館
f:id:akio422:20171230210509j:image

「美しさ」しかなかった展覧会。作品も見たこともない美しいものばかりでしたが、照明にこんなに感動したのは初めてでした。表慶館の建物も美しいですし、本当にうっとりな展覧会でした。こちらも諦めかけてたところ、オススメしていただいたこと、感謝です。

 

⑥「オルセーのナビ派展」三菱一号館美術館
f:id:akio422:20171230210604j:image

ナビ派ってなに?でしたが、この描き方と綺麗な色づかい、素敵、素敵!で本当にため息ものでした。

 

⑦「古唐津出光美術館
f:id:akio422:20171230210643j:image

唐津焼の大胆さ、素朴さ、文様の素晴らしさなど、器自体がとても美しく、時を経た味わいがありましたが、時代や地域の繋がりを見ることができて、充実した展覧会でした。白洲正子さんや小林秀雄さんや著名人を虜にした器たち。眼福でした。

 

⑧「熊谷守一展」東京国立近代美術館
f:id:akio422:20171230210709j:image

猫とか蟻しか知りませんでしたが、人柄が面白いと聞き、興味を持って訪問しました。初期の頃からどんどん作風が変化していましたが、自分に忠実な方なんだなと思いました。すごく昔に大原美術館で見た「陽の死んだ日」がまさかこの熊谷さんとは!とびっくりしました。自伝を読んで、私も好きになりました。

 

⑨「長沢節展」弥生美術館
f:id:akio422:20171230210754j:image

セツモードセミナーの長沢節さんのセンス溢れるファッション画とオシャレな暮らしが見える展覧会でした。躍動感があってオシャレな絵はやっぱり格好良かったです。

 

⑩「狩野元信展」サントリー美術館
f:id:akio422:20171230210847j:image

二代目にして狩野派を栄えさせたやり手の画家の活躍ぶりに圧倒されました。絵が上手いだけではなく、仕組みを作り、ビジネスセンスもあり、ただただ凄かったです。

 

感想を書いていて、改めて私は雰囲気重視だと思いました。今の空気を感じる素敵なものとか、その人の生き方が見える展覧会に感動したくて訪問しています。

 

今年はTwitter経由でオススメしていただいたり、評判を聞きつけて見に行ってみたりしたものに良いものがたくさんあって、たくさん見ていらっしゃる方々の感性や情報から素敵な出会いをたくさんいただきました。

 

その他良かったのは、智美術館の「八木一夫と清水久兵衞」。エレガントな空間にモダンな作品たちがとても似合って素敵でした。

草月会館の「勅使河原茜 個展/HANA SO」も、洗練されていてとても格好良かったです。

十和田市現代美術館での、村上隆さんの「スーパーフラット現代陶芸考」を見に行けなかったことが心残りですが。

 

番外編として、京都で拝見した「重森三玲庭園美術館」もとても素晴らしかったです。こちらは是非再訪したいです。


f:id:akio422:20171230212709j:image

 

2017年も素敵で感性を揺さぶられる展覧会に多く出会えて良い年でした。

来年も楽しく鑑賞できますように!