2017年もいろいろ展覧会に行くことができました。
話題の展覧会にはあまり行きませんでしたが、ひたすら自分の好みを追いかけた年でした。全然知らなかった素敵な世界を見せていただけて、とても満足。記録として、こちらにベスト10を挙げてみたいと思います。
樂家の初代から当代(15代)、16代目になる篤人さんまでの作品が一同に介し、さらに本阿弥光悦のお茶碗も並び、圧巻でした。時代や環境の影響もありながら、それぞれの個性が表現された器たち…。ますます樂家ファンとなり、2回見に行きました。
②「ソール・ライター展」Bunkamuraザ・ミュージアム
とにかく格好良かった!としかいいようがない素晴らしさでした。日常があんなにドラマチックに切り取れるなんて、なんてセンスがいいんだろうと、図録を何度も眺めました。
③「池田学展 The Pen 凝縮の宇宙」日本橋高島屋
佐賀、金沢での展覧会がTwitterで話題になっていて、最後まで迷いましたが、近くにいたので見に行きました。心を奪われました…。絵の細かさ、構図の大きさだけではなくて、細部にまで池田さんの想いや思想が詰まっていることに。自分のことを考え直したくらいの衝撃で、見ることができて、本当に良かったです。
④「エリザベス・ペイトン still life」原美術館
http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/EfqidXFuato43SHDrU1Y/
ポスターの絵に釘付けになり、訪問しました。なんてオシャレなんだろう…カッコイイ、色もきれい、すごく素敵すぎる…語彙がない自分が悲しいですが、好きな世界観と出会えて嬉しかったです。原美術館も素敵だし、素敵すぎて、感激。
「美しさ」しかなかった展覧会。作品も見たこともない美しいものばかりでしたが、照明にこんなに感動したのは初めてでした。表慶館の建物も美しいですし、本当にうっとりな展覧会でした。こちらも諦めかけてたところ、オススメしていただいたこと、感謝です。
ナビ派ってなに?でしたが、この描き方と綺麗な色づかい、素敵、素敵!で本当にため息ものでした。
唐津焼の大胆さ、素朴さ、文様の素晴らしさなど、器自体がとても美しく、時を経た味わいがありましたが、時代や地域の繋がりを見ることができて、充実した展覧会でした。白洲正子さんや小林秀雄さんや著名人を虜にした器たち。眼福でした。
猫とか蟻しか知りませんでしたが、人柄が面白いと聞き、興味を持って訪問しました。初期の頃からどんどん作風が変化していましたが、自分に忠実な方なんだなと思いました。すごく昔に大原美術館で見た「陽の死んだ日」がまさかこの熊谷さんとは!とびっくりしました。自伝を読んで、私も好きになりました。
⑨「長沢節展」弥生美術館
セツモードセミナーの長沢節さんのセンス溢れるファッション画とオシャレな暮らしが見える展覧会でした。躍動感があってオシャレな絵はやっぱり格好良かったです。
⑩「狩野元信展」サントリー美術館
二代目にして狩野派を栄えさせたやり手の画家の活躍ぶりに圧倒されました。絵が上手いだけではなく、仕組みを作り、ビジネスセンスもあり、ただただ凄かったです。
感想を書いていて、改めて私は雰囲気重視だと思いました。今の空気を感じる素敵なものとか、その人の生き方が見える展覧会に感動したくて訪問しています。
今年はTwitter経由でオススメしていただいたり、評判を聞きつけて見に行ってみたりしたものに良いものがたくさんあって、たくさん見ていらっしゃる方々の感性や情報から素敵な出会いをたくさんいただきました。
その他良かったのは、智美術館の「八木一夫と清水久兵衞」。エレガントな空間にモダンな作品たちがとても似合って素敵でした。
草月会館の「勅使河原茜 個展/HANA SO」も、洗練されていてとても格好良かったです。
十和田市現代美術館での、村上隆さんの「スーパーフラット現代陶芸考」を見に行けなかったことが心残りですが。
番外編として、京都で拝見した「重森三玲庭園美術館」もとても素晴らしかったです。こちらは是非再訪したいです。
2017年も素敵で感性を揺さぶられる展覧会に多く出会えて良い年でした。
来年も楽しく鑑賞できますように!