晶の東京日記

本とか美術のこと。東京にいる間は東京を楽しみたい。

最近見た展覧会ーナビ派とか古唐津とか暁斎とか

今年に入ってから、例年以上に展覧会を見に行ってます。

今日は覚え書きを兼ねて、感想を。

展覧会の構成とか、作家や作品についてはもっともっと詳しく、

分かりやすく書いていらっしゃる方々がいっぱいいらっしゃるので、

私は私の好きなもの、ときめいたものを記録しておきたいと思います。

 

三菱一号館美術館

『オルセーのナビ派展』
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こちらはTwitterでオススメしていただいて行ってみたら、

本当に良かった!というか、全部好きな感じ!!

まず、色彩。

特にピンクとブルーとグリーンの色味がとっても綺麗。

洋服の柄が可愛い。

描かれてる自然の空気感が穏やかで幸せな気持ちになる…。

完全、主観な感想ですが、今まで見たことがなかった作風で、

ナビ派が好きになりました。

昨年、カサット、ルノワールと見て、私は印象派が好きかも?

って思いましたが、ナビ派良かったです。

絵画の展覧会の図録を久しぶりに購入しました。

 

図録より

ボナール
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ドニ
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ヴァロットン
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ヴァロットンの色、すごく好き。

 

出光美術館『古唐津
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「朝鮮陶磁を『経糸』に、桃山陶磁を『緯糸』に」

と解説されていました。

唐津は桃山時代の九州で、朝鮮人陶工により始められ、

志野、織部といった桃山時代の陶芸にも影響を受けているとのこと。

唐津と言っても、形も色も質感もいろいろと幅広く、

でもとても素敵なものばかり。

出光佐三氏の美意識と収集力、半端ないなと思いました。

(コレクションは300点を越えるらしい!)

かつて小林秀雄白洲正子も魅力された器たち、眼福でした。

川喜田半泥子が銀行の頭取でありながら絵画や俳句や作陶を

していたこととか、小山冨士夫の作品素敵!と思ったら、

世界的な東洋陶磁史学者だったとか、発見があって、

自分の心が惹き付けられるまま精神豊かに生きたいなと

思える展覧会でした。

次の『茶の湯のうつわ』も楽しみです。

 

Bunkamura『これぞ!暁斎


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すごく絵が上手で様々な画風で表現され、ユーモアに溢れ、

描かれる対象は躍動感があり、表情豊かですごかった。

私は鴉や象が墨で描かれた作品が好きでした。

個人的には『祈る女と鴉』が好き。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/event/bi/kyosai/list/CK2017030602000246.html

構図がおもしろいし、意味深で惹かれる。。。

全体的にとてもすごいんだけど、好きとは違う。

というのが本音です。

 

世田谷美術館花森安治さんも見たけど…ちょっと苦手な感じでした。

なので、割愛。

 

草間彌生展、茶碗の中の宇宙はすごく良かったので、

また改めてブログにします。

 

年が明けてから書いてないのも含め毎週のように行ってますが、

そろそろ所有資格の更新や習い事など他の用事が増えてきたので、

本当に好きなのを中心に行きたいなと思います。

いろいろ見てると好きなものが分かってくるので、

それは収穫です。

 

 

 

創流90周年記念の草月会館の展覧会

草月会館に行って来ました。


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家元・勅使河原茜さんの個展はすごい迫力でした!


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草月会館は設計が丹下健三イサム・ノグチの石庭で有名ですが、

こちらの個展会場構成をデザインオフィスnendoが手掛け、

別会場では、小山登美夫ギャラリー所属のアーティストによる

現代アートとのコラボレーション展示も行われているという

とっても豪華な展示でした。

それも無料で、撮影可能で。

 

迫力ある展示を見て、花や木や枝の自然の造形が持っている

形の美しさや生命力の強さを改めて感じました。

それらを使ってまた新しい表現をする家元がまたすごい。。。

語彙不足で表現できませんが、とてもおもしろくて

見に行って良かった!って思いました。

 

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こちらの小さいのがまた可愛らしくて。 


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大きい作品の圧倒的な存在感と小さい可愛らしい作品を見て、

花や木を知りつくし、いとおしんでいらっしゃるんだなぁと

愛情を感じました。

 

小山登美夫ギャラリーのアーティストの方々とのコラボレーション

 


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ピカソ


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イサム・ノグチ


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 お花など植物の種類も豊富で、見たことないのもいっぱい!

 

nendoプロデュースのカフェもオシャレ。


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草月がこんなに素敵だったとは!

4月10日(月)までです。

 

 

 

 

 

大好きな精油でアロマテラピー香水作り

以前愛用していた藤の花の香水が廃盤になって以来、

これっていう香りになかなか出会えていないまま時が過ぎ、

この頃は自然の香りに惹かれるようになってきました。

 

今日はとっても楽しみにしていたアロマテラピー精油を使った

香水をつくる講座を受講してきました。


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先生の説明を聞いてから、何十もあるたくさんの香りの中から

組み合わせを考えて、配分を考えて。。。


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香水とオーデトワレ、オーデコロンの3つを作成しました。

この3つの違いは精油の量(濃度)の違いです。

香水にはたっぷり贅沢に精油を使用しました。

 

香水の揮発する速度の違いから、つけてすぐ香る香り、

メインの香り、残り香となる香りを考えて組み合わせたり、

香りをグループ分けして(フローラルとかシトラスとか)

相性やアクセントを検討したり、さらには各香りの分量の配分も考えて。

最後に香りに名前もつけて、完成。

熟成させてから使います。

 

組み合わせは無限大。

作る人、使う人、使うシチュエーションもそれぞれ違います。

とっても奥が深い世界で、楽しくてたまりません。

みんな集中してたくさんの香りを嗅ぎ比べて選び、

素敵な香水がたくさん誕生しました。

 

先生が「香りは芸術」とおっしゃってたのが印象的。

つけるのは。。。

四季のどの季節?朝・昼・夜?どこで過ごす?

誰と一緒?どんな気持ちになりたい?どんな印象を与えたい?

そのシーンをイメージして、その香りを作り出すのは

とてもクリエイティブです。

 

たくさんの精油の組み合わせを下記並べたのを見ただけで、

アドバイスを下さる先生の知識、経験、想像力に驚いたり、

覚えきれない数の精油を自由に使えて、スクールの恩恵も

十分に味わって楽しみ尽くしてきました。

 

香りをお伝えできないのは残念ですが、

私は甘い香りが好きでジャスミンゼラニウムやオレンジ、

特に「イランイランとベチバー」の組み合わせが大好きで、

そればっかり多用です。

この2つに何をプラスしたらいいかん試しに行った感じでした。

好きな組み合わせが3つ発見できて幸せです。

 

いつかは自分で自在に、香水だけじゃなく、パウダーやボディスプレー、

クローゼットの中とか玄関の消臭、ルームフレグランス

バスソルトなどを作って心地好く暮らすのが夢です。

 

とことん甘い香りを作って、また別の香りにも挑戦していきたいです。

すごく楽しいので、精油がたくさん欲しいなぁ。

 

 

 

 

 

4月1日。入社式の時期に思い出すこと。

今日は4月1日。

社会人になって20年くらい経つけど、自分が新卒で入社した会社の

入社式の日のことを、4月1日には毎年毎年思い出します。

 

結婚式場としても有名な会場に全社員が集まり、

社長からのお話や、新人一人一人の壇上での自己紹介のある

一般的な内容の入社式でした。

 

式の後から1ヶ月ほどは、同期40人ほどで研修となりましたが、

その式の直後の一番最初の課題が今でも忘れられません。

6人ほどのグループに分かれて、出された課題は。。。

 

「入社式でお話いただいた社長のお話を再現してください」

 

各自とったメモを見せ合い必死に思い出し、グループで、

そして最後に全体でお話を再現しました。

人の話をしっかり聴くこと、メモをとることの大切さはもちろん、

全てが実務へ繋がっていくということや緊張感を持つことを

初日から身をもって実感させられました。

 

肝心なお話の内容は、残念ながら忘れた部分もありますが、

毎年2つのことはいつも思い出しています。

 

「3月31日まではお金を払う世界、4月1日からはお金をもらう世界です。」

学生から社会人になる意識の変化について、

そして、「邂逅(かいこう)」という言葉について。

 

今でも、4月1日がくると思い出してしみじみします。

新しい世界へ移る時、また、仕事として対応させていただく時にも、

自分の置かれている立場や姿勢を、出会いの意味を考えます。

新社会人の私に大切なお話と研修を授けて下さった

当時の会社と社長には感謝の気持ちが年々増していて、

きちんと恩返しする前に退職してしまったことに

申し訳なさも感じてます。

だからこそ、今いる場所でしっかり生きようと、

いくつになっても毎年気持ち新たに思う4月1日。

 

今年は土曜日なので、3日の入社式が多そうですね。

新社会人の皆様の毎日が充実した楽しい日々になりますように!

 


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2016年 心に残った展覧会

早いもので今年もあと1日。

年頭に「2016年は月に2回展覧会を見に行く」

という目標を立てました。

2015年は1年に3回くらいしか行ってないので。。。

(サイ・トゥオンブリーとブルガリ、蕪村と若冲しか思い出せません。 

今年は振り返ってみたら30回近く行っていました。

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目標達成はしてますが、もっと見たかったなぁ。

 

ということで、今年見た展覧会を記録しておきたいので、

心に残った順番に振り返りたいと思います。

 

①『志村ふくみ 母衣への回帰』世田谷美術館
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前期、後期で作品が大きく入れ替り、2回訪問しました。

今回も、植物から染め出せるたくさんの美しい色、

進化し続けるデザインとセンスの素晴らしさ、

そしてそこに現れる志村さんの好奇心と知性に

すっかり心奪われました。

書籍も魅力的なので、たくさんお買い物した展覧会でした。

 

②『村上隆スーパーフラット・コレクション』横浜美術館


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今まで村上さんのことよく知らなくて近寄りがたかったのですが、

年始一番最初に森美術館の五百羅漢図展を見て以来感じた

やろうとしてることの壮大さと、半端ない実行力、

今までのパワフルすぎる足取りを垣間見て、なんかこの人凄すぎる!

というのを、このスーパーフラットコレクションで

思い知りました。

図録予約したら良かったなぁ。。。

今から1万円払って買うか真剣に悩み中。

 

③『三代 樂 道入・ノンカウ展』 樂美術館(京都)

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樂家当代(15代吉左衛門氏)の作風が好きですが、

道入もずっと気になっていました。

京都旅行と道入だけの展覧会の時期が重なったので

願ってもないチャンス!で、道入ワールド堪能しました。

道入は歴代の中でもモダンですっきりした格好いい作風です。

樂美術館は雰囲気もいいので、美術館としてもお気に入り。

 

④『生誕300年記念 若冲展』 東京都美術館
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やっぱり若冲は良かったです。

始まってすぐの平日に行ったので90分待ちでしたが、

大混雑の疲れを忘れるくらい素晴らしかったです!

特に全幅揃った動植綵絵の美しさには、うっとりしました。

この展覧会あたりから、Twitterで美術好きな方々と

ご縁が繋がってきたので、そういう意味でもうれしい展覧会でした。

 

⑤『マリメッコ展』 Bunkamuraザ・ミュージアム
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可愛らしいだけじゃないマリメッコの世界観に感動しました。

テキスタイルも魅力的ですが、服のデザインも、

マリメッコで働く方々も、個性が大切にされていて

企業としてもおもしろいですね。

幸せな気分になれた展覧会でした。

インテリアやファッションをマリメッコ風にしたい衝動に

かられました。

Bunkamuraもオンラインチケットの時、半券くれたらなぁ。

私もウニッコのチケットが欲しかったです。

 

⑥『安田靫彦展』東京国立近代美術館
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安田靫彦さんの絵は透明感があって綺麗だなと

改めて感じた展覧会でした。

「美しかった」しか感想がないです。

聖徳太子を描いた夢殿と、このパンフレットの絵、

滋賀近代美術館にあるこの作品が好き。


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⑦『MIYAKE ISSEY展』国立新美術館
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造形として面白くて格好いいのに、着るとセクシーになる

っていう三宅一生さんの服の魅力と、印刷物、映像、

展示と全てにおいてハイセンスで素敵すぎました。

 

⑧『ルノワール展』国立新美術館


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こんなにたくさんのルノワールを見たのは初めてでした。

楽しそうだったり嬉しそうな人々や美しい景色や花ばかりで、

絵を見るっていいなぁと単純に幸せな気持ちになりました。

女の子に抱かれた猫の顔が好きですが、この絵にある

ストーリーを知り、切ない気持ちになりました。

 

⑨『PARIS オートクチュール 世界に一つだけの服』三菱一号館美術館


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初訪問の美術館でしたが、建物とドレスの雰囲気が

とても合っていて雰囲気にまずやられました。

華やかなドレスが時代ごとに並び、細かい装飾や職人技も

じっくり見られて、満足度が高かったです。

 

⑩『はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション』国立新美術館


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大好きな大原美術館がそのまま東京で見られたのが嬉しかったです。

エル・グレコもセガンティーニも虎次郎もいいですが、

ここにある古代オリエントのものと民藝の作品は

本当に素晴らしくて好き。

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他にも

根津美術館の中国陶磁勉強会

横浜美術館のメアリー・カサット展

出光美術館の東洋・日本 陶磁の至宝

もとっても良かったです。

 

訪問数は全体的に少ないですが、陶磁器の割合が高く、

また、今年はファッションの展覧会も楽しみました。

絵画よりも使ったり着たりするものや立体のものが好きみたいです。

 

また展覧会ではありませんが、目黒区美術館でのデザインキャンプで、

島崎信先生とイームズの古いフィルムを見たり、

ハーマンミラーストアで、イームズや同時代、現代の椅子を

座り比べたりした2日間もとても楽しかったです。


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今年は年始に五百羅漢図展、春にスーパーフラット

暮れの12月28日にカイカイキキギャラリーで

村上さんと奈良さんの

現代陶芸についてのトークショーをお聞きすることができて、

2016年は実は村上隆さんに一番心を揺さぶられたと思います。

あの考え方をもっと知りたい。。。

 

2017年楽しみにしてる展覧会

十和田市現代美術館村上隆スーパーフラットコレクション

東京国立近代美術館の茶碗の中の宇宙、樂家一子相伝の芸術

東京国立博物館茶の湯、運慶

横浜美術館のファッションとアート 麗しき東西交流

京都国立近代美術館の技を極める ヴァンクリーフ&アーペル

国立新美術館ジャコメッティ展、安藤忠雄展、草間彌生

など。

 

来年も展覧会を楽しみ、感性豊かに過ごしたいです。

今年はどうもありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

 

 

 

『受け入れの法則』を読んで。私の精神世界読書歴。

先ほど、『受け入れの法則』を読了しました。
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山川紘矢さん亜希子さんご夫妻と、あーす・じぷしーのなほさんまほさん、編集の方々の共著。

すごく後味が良かったし、これでいいんだって心強く感じました。

これからは、自分の肯定的な感覚しかないな、自分はこれでまるごとOKなんだなと。

 

私は以前から、こういう話が好きです。

 

10年以上前京都にいた時、高野にあったレンタルビデオ屋さんにある

『アウトオンアリム』を見て!と友達に勧められ、不思議な気持ちで見ました。

「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」という言葉とシャーリーマクレーンみたいな

気づきを経験してみたいなと思ってその時は終了。

意味もちんぷんかんぷんでした。

 

数年後、大阪に住んでいた時に同僚が、ワイス博士の『前世療法』を

貸してくれました。

過去世ってあるらしい、前の人生から持ち越していることがあるらしい、

それに気づくと今回の人生は変わる、そして、自分の課題をクリアできる…

ということを漠然と考え始め、それから、その同僚と共に、

シャーリーマクレーンや、ワイス博士の他、『アルケミスト』などパウロコエーリョ、

『聖なる予言』シリーズなどなどを貸し借りしてワクワクと読み進めました。

そして、それらの本は全部が山川ご夫妻の翻訳でした。

こういう世界、もっと知りたい!って辿り着いた本は

みんな山川ご夫妻が翻訳された翻訳でした。

大阪にいる間、私も短いセッションでヒプノセラピーを経験する機会があって、

前世や産まれる前や死後の世界の存在があるのは、本当のことみたいと

思うようになりました。

 

その後東京に引っ越してきて、東日本大震災で不安でいっぱいな毎日があり、

個人的にも波乱な年だったこともあり、

その年か翌年かに山川ご夫妻の講演に伺った時は、

あたたかい時間に気持ちが安らぎ満たされて、とても感動しました。

 

『ザ・シークレット』などの翻訳だけじゃなくて、お二人のことを書かれた本も

たくさん出版されて、翻訳とは違う魅力がある内容に感動したり、

自分を重ねたり、味わって読んでいました。

 

そんなで10年以上かかってコツコツ読んだりしてきましたが、

最近は「引き寄せの法則」などは日常的な言葉にもなり、

書店には精神世界コーナーができ、「願いは叶う」し、「ワクワクしててOK」だし、

他人の常識より「自分らしくあることが大事」という考えが

たくさん分かりやすく話されるようになり、そんな生き方を体現している

方々も増えて、特に若い方には自然にそうして生きる方が

いるんだなぁと驚いたりしています。

同時に生き方が変わっていくし、多様性が重んじられるように

なっていくんだろうなと思います。

 

ということは、未来は明るい。

そして、何が起きてもオールOKであれば、未来に不安なんていらないし、

私が私であるほど豊かさに近づくのかと思えます。

 

こちらの本に書かれていること、新鮮でもあり、当たり前かもしれません。

でも、今の自分と環境を受け入れることから幸せが始まるし、

もっともっと自分を信じて大丈夫って思える本でした。

 

個人的には、「自分の心に正直に従わないと、もらしますよ」

っていう、まほさんの言葉が印象的。

 

この本を読んで、ますます自分に素直でいることを認めたくなりました。

それしかないですね。

 

 

 

 

 

「メアリー・カサット展」を見に、再び横浜美術館へ

3月に江國香織さんと学芸員の沼田さんのトークイベントでお話を聞いて

すぐにでも行きたいくらいなはずだったはずなのに。。。

印象派の女性画家「メアリー・カサット」の魅力の詰まった、江國香織さんのトークイベント - 晶の東京日記

 

いざ会期となれば「休みの日に会社の近くに行くなんてめんどくさーい」など

うだうだしていましたが、ようやく見に行ってきました。

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メアリー・カサット展 / 2016年6月25日(土)~9月11日(日) / 横浜美術館

※こちらのページでトークイベントの様子が読めます。

 

お盆前の平日のお昼に伺いましたが、ほどほどに混んでいました。

お客さんは女性の多く目立ちましたが、お一人の方も多く、じっくりご覧に

なられている方が多かった印象です。

夏休みの宿題か、お子様がお母様と一緒に質問しながら鑑賞している

微笑ましい場面にも度々遭遇しました。

 

メアリー・カサットはアメリカ出身で、パリで活躍した印象派の女性画家です。

女性が絵を描くことがまだ社会では認知されていない時代、

お父様の反対を押し切ってパリに渡って絵を学び、サロンでの入選を経験し、

一度はアメリカへ戻りますが、再度パリに渡り、パリに暮らすことを選びます。

そしてドガと出会い、印象派に参加することとなりました。

その後、ご両親とお姉さんがパリに来て一緒に暮らし、お姉さんの死やご両親の

介護で制作をお休みする時期もありましたが、生涯パリにて絵を描き続けました。

女性画家のパイオニアとしての生き方も注目されています。

 

展示室の壁にこんなカサットの言葉がありました。

ドガのパステル画を初めて目にしたときの回想とのことです。

 

「私はウインドーに近寄って、そこに鼻を押し付け、

彼の芸術から吸収できるすべてを吸収したものです。

その絵が私の人生を変えてしまいました。

私はその時、芸術を自分が見たいと思うように見るようになったのです。」

 

カサット31歳くらいの時のことだと思います。

カサットは生涯独身でしたが、ずっとドガと親交があり、最期も看取ったようです。

そしてドガが亡くなった後、お互いの手紙を燃やしてしまったそうで

事実関係はわかりませんが、若いときに自分に衝撃を与え、導いてくれた人と

ずっと一緒に生きて、自分は自立して自分の仕事を確立し、相手とも絵や版画という

仕事の面でも刺激を与えあえるなんて。。。ドラマみたい。

(実際には気性の激しいドガとの付き合いは大変だったようですが)

カサットは90年前に82歳で亡くなってるので、約100年前に、現代あるような

パートナーシップを築いていたとすれば、やはり自立した女性として先駆的ですね。

 

カサットは油彩だけでなく、銅版画でも多様な表現で作品を残しています。

ドガやピサロと一緒に銅版画を研究していたとのこと。

そして、1890年に見た日本の浮世絵展に大変感銘を受けて、

浮世絵の大胆な構図や、輪郭線の縁取りと平面的な色彩表現などを

自分の作品にも反映させていました。

あまりにも感激して、親しくしていた女性画家、ベルト・モリゾにも

一緒に見に行きましょう!見逃してはならないわ!とお手紙を書いたようです。

傑作と言われている10点組の多色刷り銅版画も今回出品されています。

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《沐浴する女》1890-91年、 ドライポイント、アクアチント、36.7×26.8cm、ブリンマー・カレッジ蔵 Courtesy of Bryn Mawr College

 

西洋絵画の伝統では鏡の前の女性は「人生の虚しさ」の寓意と言われていた

そうですが、浮世絵では描かれている作品もあり、そういう従来の枠も超えて

積極的に挑戦していたようです。

また、日本の絵も集めていたようで、喜多川相説(宗達、宗雪と続いた俵屋工房を

継承)の屏風なども、カサットの元所蔵品として展示されていました。

そういったこともあり、「ジャポニスム」の画家としても知られているようです。

 

カサットの代表作で、今回初来日のこちらの作品。

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《桟敷席にて》1878年、 油彩・カンヴァス、81.3×66.0cm、ボストン美術館蔵 The Hayden Collection―Charles Henry Hayden Fund, 10.35. Photography ©2015 Museum of Fine Arts, Boston

 

夢中になって熱心に観劇する女性の姿と、向こうからその女性を見ている男性、

そしてその男性には目もくれず、自分の楽しみを優先している女性の姿。

ここに、見られる対象としての女性ではなく、自ら行動する女性を描いている

というふうにも捉えられます。

そこに、カサット自身が自分でしっかり立って自立していくという想いも

感じられますし、そういう気持ちで生きていたんだなと思わされました。

 

ポスターにもなっていますが、カサットは母子像の作品を多く残しています。

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《眠たい子どもを沐浴させる母親》1880年、油彩・カンヴァス、100.3×65.7cm、ロサンゼルス郡立美術館蔵 Digital Image ©2015 Museum Associates LACMA. Licensed by Art Resource, NY

 

ご自身でも母子像と言えば私、みたいな自負があったようです。

カサット自身子供はいなかったようですが、親戚の子供たちや、依頼されて

母と子の絵をたくさん描いています。

 

私はカサットが、自分の子供に向ける目線とは異なった客観的な目で描いている中に

とても愛に満ちた優しい日常の一つの場面を感じます。

でもそれは我が子への愛情とは違っていて、もっと広く大きい愛情を、

自立していた彼女は表現できていたのではないかなと思いました。

それなので、母と子の姿だけど甘すぎず、媚びてもいない、過剰過ぎない、

でも親しみがあって誰もが懐かしいようなあたたかい気持ちになれる作品に

見えました。

 

母子像だけでなく、家族と日常を、読書をするお母さん、手芸をするお姉さん、

お茶をしたり、食事をする家族なども多く描かれています。

カサットにとって、日常を描くことが生きることだったのかなと思います。

そしてその日常を大切に生きた人に見えました。

品があって知性を感じる多くの作品に、きっとご本人もきっと

そういうお人柄だったことと思わされます。

実際の年表を見て、解説を読み、話を聞いて、やはり生き方が作品に表れている

ように感じました。

 

カサットは、ハブマイヤー夫妻らアメリカのコレクターに作品収集のアドバイスを

していました。(後にこの夫妻のコレクションはメトロポリタン美術館へ寄贈)

 

そのエルダー・ハブマイヤーに語った言葉も、展示室で見ることができました。

 

「私は自立している。

 一人で生きていくことができ、

 仕事を愛しているから。」

 

「画家が進む道は二つあります。

 一つは広くて平坦な道。

 もう一つは狭くて険しい道です。」

 

また、誰宛かはちゃんとメモしてなくてわかんなくなってしまいましたが、

カサットが書いた手紙の一文も紹介されていました。

 

「アーティストである喜びと比べられるものが

 いったいあるというのかしら?」

 

カサットは自分一人でちゃんと生きていくと、人生のどこかで決意し、

そして狭くて険しい道を選び、自分の仕事を愛するというやり方で、

それを現実に実行していったんだなと感じます。

 

もし今の現代社会に存在していても、とってもエネルギッシュな女性。

こんなパワーは正直持てませんが、自分が決めたことをとことんやっていく中で

磨かれた知性、自分への誇りと大きい愛情を持って生きた姿には憧れます。

 

声高に女性の権利や男性に負けない、対等に!なんて主張は一切なくても、

女性の目線で女性の生活を自分らしく描き、生きることで、

自立して生きた、とても柔軟で聡明な女性だったと思いました。

清々しい展覧会でした。

 

9月11日(日)まで、横浜美術館にて。

京都展は京都国立近代美術館にて。

9月27日(火)~12月4日(日)