森美術館で村上隆さんの展覧会を見て、村上さんの著書を3冊続けて読みました。
付箋だらけになってます。
もうちょっと読み込んでから、感想を書きたいと思います。
本を読んで、村上さんが好きになりました。
展覧会でも、日本美術史家の辻惟雄先生との企画のコーナーがありました。
それはある画家について、
辻先生がエッセイを書き、村上さんが作品を創るという企画。
ここまでやる!という驚きと、内容の濃さで、展示は一部分でしたが
とてもおもしろかったです。
でも、おもしろいと、もっと知りたくなるものです。
辻先生の『奇想の系譜』について、村上さんも著書の中で触れられており、
また、村上さんも奇想の画家の系譜を汲むとも言われていらっしゃるようで、
早速読もうと図書館で取り寄せてみたのですが、
ちょっとタイトルを間違えて、辻先生の回想録が届きました(笑)
お父様と同じ医者の道を志しながら、画家に憧れる時期もあり、
ご縁が重なり、日本美術史家の道を歩まれる人生を楽しい語りで書かれています。
2014年発売のため、つい最近までのお話です。
「美術史家」ってなんだかとても堅苦しいような気がしたのですが、
人間味に溢れ、どんな環境でも研究を貪欲に楽しみ、精力的に仕事をされる
辻先生にとても親しみを感じました。
様々な経歴ののち、現在は東京大学・多摩美術大学の名誉教授、MIHO MUSEUM館長
として現役でご活躍中です。
岩佐又兵衛や曽我蕭白、伊藤若冲を「奇想の画家」として研究紹介し、
プライス夫妻との交流や「かざり」をはじめ、展覧会の企画についてのエピソードなど
こちらの本を先に読んだことで、『奇想の系譜』『奇想の図譜』を読む楽しみも
増えました。
その前に『日本美術の歴史』も借りているので、
しばらくは日本美術三昧になりそうです。
30日からの横浜美術館「村上隆のスーパーフラット・コレクション」を
楽しむために日本美術を頭に入れておきたいです。
村上隆のスーパーフラット・コレクション ―蕭白、魯山人からキーファーまで― | 横浜美術館