晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

東京国立近代美術館「ピーター・ドイク展」

久しぶりに絵を見に行きました。東京国立近代美術館の「ピーター・ドイク展」へ。事前予約制(当日は空きがあれば入場可能なようです)で、入口で検温と消毒、その他感染予防策が行われて、今までよりも緊張感を感じる館内でした。

パンフレットや駅などで見る絵を見て、気になるけれど、そうでもないかも?と思ったりと迷っていたけれど、しばらく展覧会へ行ってなかったこともあって、「大きい絵で、今まで見たことのない作家の作品を見てみたい」という気持ちになって行ってみました。


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最近は解説を読んでから見ても、私は全然頭に入らないしすぐ忘れちゃうことを自分で認識するようになったので、そこは頑張らないで、「ただそのものを見る」ようにしています。見てから気になることだけ、本で読んだり。

今回作品を見て、今、同時代を生きている空気をすごく感じました。そして、アーティストの感性は本当に先の方まで見えているみたいだなとも思った。
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個人的には最初の部屋の90年代に描かれた、ニセコのスキー場やモーグルをしてるスキーヤー、木々の合間から見えるル・コルビュジエの建築などの作品が印象的だった。色がすごく好きと思ったのもあるけれど、絵の中に懐かしさを見ているような安心感を感じるからかもしれない。雪の塊が落ちてきているように見えるゲレンデの風景やスキーで思い切り飛ぶ臨場感とか。

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その後、作風が変わっていく中で、すごく気になるけどよく分からないという感覚の絵が出てくるようになって、これは今はわかんないけどなんか好きという作品がいくつかあった。


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最後のポスターの絵は映画に興味がないのもあって、最初の絵より印象に残らなかった。でも、なんだかいい余韻がある展覧会だったし、今後のピーター・ドイクさんのご活躍を楽しみにしています。作家の今後も楽しみだけど、私が今後作家の作品を見て感じることが変化するかもしれないと思うことも楽しみ。