晶の東京日記

本とかアートのこと。東京にいる間は東京を楽しみたい。

久しぶりに日本民藝館へ

先日、日本民藝館へ展示を見に行きました。


f:id:akio422:20200822115541j:image

 コロナの自粛期間にあまり外出をしなかったので、展覧会も約半年ぶり。民藝館は事前予約制となっていて、建物の入り口横の小窓から氏名を伝えて入館料を支払って館内へ。今まではスリッパへ履き替えていましたが、受付で靴カバーを受け取り自分の靴に被せて入館するように変わっていました。


f:id:akio422:20200822115617j:image

特別展示は「洋風画と泥絵」。柳宗悦が工芸的絵画と呼び民画に位置付けた江戸時代後期の絵が展示されていました。写生とは違うと解説にありましたが、確かに西洋絵画の歴史上に出てくるような作品とは異なる画風の珍しいものばかりで、改めて柳の広い視野に驚きました。

 

併せて1階では「棟方志功 師との交感」というタイトルで柳を師と仰いだ棟方の作品や残した書簡などから両者の交流を辿る展示でした。棟方志功の展覧会は機会があって何度も拝見していますが、その際、柳に当てた手紙も度々展示されて一緒に見ていたので、師として慕っていたことは知っているつもりでしたが、展示を見てより深いつながりを感じました。棟方は柳にいつもアドバイスを求め、やり直しも厭わずに作品作りに没頭していたとのこと。柳に言われることを素直に実行することで、より高みに到達するということを、お互いに知っていたんだなと思ったし、それを一緒に目指していたと感じました。これは、民藝の心というか、繰り返し作ることで自分の力を超えたものが出来上がる境地というものに似ているなと感じました。自力では到達できない自分を表現するというか。。。柳を他力としたら解釈が変わってしまうけど、自分の頭で頭で考える限界を超えたものを作り出すということで似ていると感じました。また、柳が病床にある時に、柳の心偈を板画で表現して送っていたり、柳の七回忌に柳の再生を願うように捧げられた「再誕の柵」を見ると、師としてだけでなく、人間としての柳への愛情を感じて感慨深くなってしまいました。

柳が表装をしている作品もありました。

f:id:akio422:20200822115758j:image

特集「棟方志功柳宗悦」2018年のものですが、今回の展示がより心に響いた内容でした。
f:id:akio422:20200822115821j:image

この他、民藝館でよく見る河井寛次郎浜田庄司の作品や日本や李朝の焼き物などを久しぶりに拝見し、ものの健やかさ、美しさを感じて、やっぱり本物を見られるっていいなと思いました。駒場のこの建物の雰囲気と、展示物と、ここでしか体験できない貴重な時間がまた得られたことが有難くなりました。

美術館や博物館はコロナで大変な中、労力や経費も掛かっている上に入場者も制限されて運営も大変かと思いますが、続けてくださることに感謝です。もっと行きたい気持ちはあるけれど、自分自身もとにかくなんでも行かねばと歯止めが利かなくなってきているのを感じていたので、本当に見たいものを選んで、計画的に訪問したいと思います。

 

駒場東大前まで来たので、前から気になっていた民藝館から近くの日本近代文学館のカフェへ休憩に伺いました。店内は大きな書棚がありとても雰囲気が良いのですが席が埋まっていてテラス席へ。コロナのこともあるし、こちらで良かったなと思えるような開放的な良い席でした。外食もあまりしてなかったので、オシャレなスイーツもすごく久しぶり。


f:id:akio422:20200822120414j:image

f:id:akio422:20200822120432j:image

 

やっぱり外に出られるっていいなー。嬉しかったです。