晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」東京国立博物館

仏像の展覧会へ。評判が高く、快慶とお弟子さん行快、運慶のお弟子さん定慶のほとけさまが京都の千本釈迦堂(大報恩寺)にあり、それらが揃ってやってくる貴重な機会でした。去年の運慶展が良かったので、快慶も見てみたくて。

f:id:akio422:20181204203605j:image
f:id:akio422:20181204203617j:image
f:id:akio422:20181204203630j:image
f:id:akio422:20181204203750j:image

仏師によってお顔や表情、体つきがかなり異なることが明快でした。行快の釈迦如来のスッとした切れ長の目が快慶風でそういう顔好きと思って見ました。如来にはアクセサリー風の装飾がないと本で読んだことがありましたが、本当に布を纏っただけのお姿でなるほどと思いました。快慶の十大弟子は個性豊かに表現されていて、実存の人物が写されたよう。六観音は光背が外されて展示されていたので、後ろ姿や光背の美しさを見ることができました。仏像は時々すごく目があったように見えるほとけさまがいるので、惹かれるものがあるのかもしれないと思います。入口すぐの千手観音さまも素晴らしかったし、大作揃い。大報恩寺の当時からの力の大きさや影響力を感じました。

仏像は姿かたちも美しいですが、日本美術の根底にある仏教の思想や美術が理解できれば、いろいろ鑑賞するときにより深く味わえる気がしていて、大きいお寺や有名な仏師のほとけさまを見に行っています。少しずつ繋がり楽しめる日が楽しみです。