晶の日記

見た展覧会や手芸など。時々民藝。

「長谷川利行展 七色の東京」府中市美術館

普段Twitterで展覧会の情報とか感想とかを見ています。府中市美術館の「長谷川利行」展はとても好評でしたが、画家のこと知らないし府中遠いし…と完全スルーしてました。

でも、先日京都行った際、若い時から良くしていただいている喫茶店でマスターご夫婦にオススメいただき、一緒にスマホで画像を見ていたら実物を見たくなり、府中まで行って来ました。昨年末は同じ流れでオススメいただいて熊谷守一展へ行って感激したので、こちらも見ておくべき!って思ったので。

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絵は独学、家はなくて簡易宿泊所を転々とし、最後は路上で倒れ養育院で49年間の人生を終わる…。と書いてしまうと悲壮な感じもしますが、描かれた街の景色は人で賑わっていて、描かれた人も生き生きしていて、活気があり幸せな感じがします。そして、彼の絵を評価して応援してくれる人もいる。きっと、彼の人柄は一緒にいたくて、応援したくなるような魅力があるお人柄だったんだろうなと思いました。でもそんな幸福で賑やかな風景を切り取れるくらい、客観的な眼を持ち、自分を知っていたのではないかとも思う。

展示を見ただけではわかりませんが、これから図録を読み、また絵を眺めるのが楽しみな画家です。


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