東京国立博物館で9/26~始まった「運慶展」を見に行ってきました。
運慶といえば、私の中では夏目漱石の『夢十夜』の第六夜。運慶が「木の中から仁王を取り出しているから、間違うはずがない」というところ。それくらい、生き生きとして力強かったです。血管が浮いてたり、肉付きも生きてる人間のような。強い目力や厳しい表情もあれば、優しく慈悲深いまなざしもあり、目が合うと見つめ返してしまいます。衣服の襞も風に揺れているような自然さで、綺麗な色や模様の細かさが微かに残っているところなど、当時の素晴らしい技の数々を見ることができて感激でした。
でもやっぱりお寺を訪ねていって対面し、自分の心で対話したいな。というのが感想で、近々仁王像のいる東大寺南大門など、奈良へ旅したいという思いの掻き立てられる展覧会でした。
こういう大展覧会はTwitterで混雑状況を確認してから見に行ってます。朝はご高齢の方が並ばれていることが多く混み気味、日曜美術館での放映後や会期終了前は大混雑が予測されるので、始まったばかりのお昼過ぎでちょうど閉館までに見終わるくらいに行くのが一番快適なのではと思います。
来年年明け早々に、金沢文庫でも運慶展があるので、引き続きこちらを読んで勉強しておきます。