ムンクといえば《叫び》の印象が強い。特に行く予定ではありませんでしたが…内覧会の招待券をいただき、行ってきました。でもこれが想像以上にすごく良くて、最後はファンになって帰りました。。。
《叫び》は描かれている人物が叫んでいるのではなくて、幻聴により聞こえてくる叫びから耳をふさいでいる様子とは初めて知りました。さらになぜかモノクロで記憶していたので、色鮮やかなことにもビックリ。
家族の死に対する想いや不安など、感じていることを描き続けめっちゃ暗くて重たい時期があったりして、生きてるとそこで逃げたくなると思いますが、それでもずっと描いてるところに心を打たれました。
ムンクの残した言葉が良かったです。
【ノートより 1929年】「読書する人や編み物する女のいる室内画をもう描いてはならない。呼吸し、感じ、苦悩し、愛する、生き生きとした人間を描くのだ」
晩年近くの明るい光と色彩の絵が本当に良かったです。私はムンクの色彩のファンになりました。特にこの左の絵のグリーンのドレスを着た女性の背景に紫色とか、右の絵のリンゴの木の色づかいの鮮やかさがすごくすごく好き。グリーンと紫色の女性の肖像画はポストカードがなかったので、諦めきれず図録を購入。
自分の弱さ、ネガティブもすべて受け止め、晩年まで精力的に描き続けた精神力、画家のエネルギー溢れる作品を見てパワーチャージした感じでした。
いい展覧会でした。