今月はいつも以上に展覧会に行っていました。
いつも解説読んでもすぐ忘れちゃうし、知識もないので、
「なんかいいかも。好きな感じ!素敵すぎるー!」くらいの感覚で
展示を見ているのですが、この好きとか綺麗とか格好いいって思うことを
たくさん感じられることが私の鑑賞する意味です。
それなので、どんなに希少価値があり、評判が高くても
興味がないものは見てないです。
見るときは作者の生まれ年を最初にチェックして、
この作品は何歳の時のなんだなと確認しながら見ています。
6月に見たのはどれも本当に良かったなぁ。
弥生美術館『生誕100年 長沢節展』
描かれた男女はとても格好良く、躍動感があってお洒落な空気感でした。
学校の建物や私室の写真、水彩の風景画…全てに美意識の高さを感じました。
本当に素敵。
セツモードセミナーで学ばれた方々は、長沢節先生の感性や生き方に
惹かれていらっしゃったのかもしれないな、豊かな人生だなぁと思いました。
とってもカッコイイ!
Bunkamuraザ・ミュージアム『写真家 ソール・ライター展』
見て良かったとすごく感じた展覧会。
また一人好きなアーティストが増えました。
風景の切り取り方、ストーリーを感じる風景…
日常なのに美しくて切なくも見えてしまいました。
中でも私は、ファッション誌の写真が好きです。
横浜美術館『ファッションとアート 麗しき東西交流』
美しいものたくさんで…眼福の展覧会。豪華な刺繍を施されたりと素敵なドレスはもちろん、蒔絵の施された家具、
宮川香山の焼き物、ルネラリックのガラス、ゴーハム社のカトラリー、
指輪や簪、帯留…綺麗なものばかりの夢の世界。
美しいものたくさんで…眼福の展覧会でした。
いつ見ても好き。
ジャコメッティが距離感や空間を捉えようと挑戦した結果が細長い人たちだったり、
眼差しを表現しようとして作品を制作していたと知り、
芸術というのは、そこまでをも表現しようと挑んでいる
作家の人生の全てだなぁと感慨深くなりました。
ジャコメッティさん、こんな方なんですね。
根津美術館『はじめての古美術鑑賞 紙の装飾』
書の展示は書かれている文字は解読できませんが、
美しい筆跡が並んでいるのを眺めるだけで美しいものを見ている気分に
いつも勝手になっています。
その美しさは「紙」によることも大きいのかもしれないと
改めて感じた展覧会でした。
染めたり、色を漉き込んだり、紙や箔を重ねたりなど、
様々な技法で紙を美しく加工して大事なことを書いて保管してきたのも
すごいことだなぁと感じ入りました。
2017年前半は心のままにいろいろ見て感動したりできたので、
いい充電期間になりました。