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晶の東京日記

本とか美術のこと。東京にいる間は東京を楽しみたい。

京都の本屋さん誠光社の堀部さんのお話   青山ブックセンターにて。

今日も青山ブックセンターへ。

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4日は坂口恭平さんの九州大震災復興支援トークライブということで、

熊本県の橙書店さんへ全額寄付のイベントでした。

坂口さんがとてもおもしろくて、深刻なそして愛あるお話でしたが、

たくさん笑って楽しいイベントでした。

 

今日も本屋さんと出版社さんの対談をうかがいに。

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京都の誠光社・店主の堀部さんのお話を

お一人で出版社を経営されている夏葉社の島田さんが

聞き手でうかがうというトークイベントでした。

 

堀部さんは京都の人気書店・恵文社一乗寺店で店長を務められ、

その後京都市内、河原町丸太町にご自身のお店を持たれて独立し、

本屋さんを営まれています。

 

私自身、京都に住んでいたのもあって、恵文社さんにはよく行っていたのと、

誠光社さんの場所を北にちょっと行った今出川に近いところに住んでいたので、

勝手に親近感があったのと、どんな本屋さんなのかな?と興味があって

行ってきました。本好きなので。京都に行ったとき、また行ってみたいところが

増えるかもと思いながら。

 

いろんなお話をしてくださって、聞き手の島田さんもびっくりされていましたが、

芯の通った姿勢、考え方がとても素敵だなと思いました。

また、開業されるにあたってのお金の面のお話や、取次店とのことなども

明快にお話してくださいました。収支についての考え方はシンプルだったので、

書店を開業することはない私にも参考になりました。

 

大きい組織ではできなくて、小さいからこそ自分らしく好きなことができるし、

自分の好きなことややりたいこと、情熱を活かせることをやっていくと

他にないお店になっていくということをお話聞いて一番いいなと思いました。

自分が好きなことをし続けていくために、必要な組織のサイズや働き方、

そこから得られる収入は、人によって様々だと思いますが、

自分の個性を大事に思い切り好きなことをやるには、小さいサイズの方が

できることがいっぱいあるし、大きい組織ではできないことができたりすることは

小さいお店のいいところ。

そして、そこに行かないと出会えない人、出会えないものがあるお店、

自分では知りえなかった自分の好きなものが発見されて広がっていくお店、

そういうお店をつくっていけるのも、自分が好きなことをやり続けた先に

あるんだと思いました。

他人のスタンダードは気にすることなく自分の仕事への真摯な姿勢で、

続いていくことが尊敬を集めること、など、「在り方」についても

心に響く言葉がいっぱいでした。

 

いろいろと聴かせていただいたのですが、すごい!と感動しながらも

自分の言葉で再現するのは難しいです。。。(すみません)

 

堀部さんのお店のすぐそばには素敵な喫茶店が2軒あるそうです。

本を買ったらお茶をしながら本を読んでもらったり、

喫茶店へ行く人が本屋さんの前を通って「今度は本屋さんもいこう」と思ったり、

そういう広がりについてもお話されていました。

堀部さんもそちらのお店へ以前から行っていて、お仕事もされたりするとか。

京都っぽいなと思いました。

私も住んでいるとき、いろんなお店にお世話になって、そこで出会った人と

仲良くなったり、なにか紹介してもらったり、他のお店で出会ったり。。。と

いろんなつながりを持てていたので、そういうつながりの中でお仕事をされて

いらっしゃるのがすごくいいなと思いました。

好きなことが商いになっている同士で、お互いの得意なことを提供し合えて

生活が豊かになるのは、羨ましいし、憧れます。

 

最後になりますが、誠光社さんはやっぱり、堀部さんの今までのご経験や

知識、感性、センスが集結しているお店だと感じました。

お店の商品の揃え方、並べ方、取引先との関係、オンラインストアの見せ方、

いろんなところにおもしろく見られるように工夫がされて、

キャプションも全部ご自身で書かれていて、好きがいっぱいつまっていると

感じました。

自分で選んでいても一人の目だけではなくて、複数の人の目で選んでいるように

構成されていらっしゃるとか。

それを「編集」と呼ばれて表現されていました。

 

お休みの日にもいろんなところへお出かけになり、いろいろと見て、

いろいろなものを批評し、お仕事に活かしていかれているとのことでした。

 

ますます誠光社に行ってみたくなりました。

そして自分がそこでどんな本に惹かれるのかもすごく楽しみです。

それだけでなく、働き方、自分の在り方についても、多くの刺激をいただいて

とても楽しい対談でした。

どうもありがとうございました。