先日地下鉄の中の広告で見て気になっていた、
日本橋三越で開催中のこちらの展覧会を見に行ってきました。
下田直子 ハンドクラフト展 | 三越 日本橋本店 | 三越 店舗情報
平日の昼間でしたが、たくさんの手芸好きな方々で会場は混雑していました。
手芸が愛されていることを改めて実感。
下田直子さんは、1953年に東京に生まれ、文化服装学院を卒業後、
ニットデザイナーを経て、渡米、帰国後にニット作品が大好評を博し、
以後、手芸家として不動の地位を築かれたとのことです。
1993年福島県立美術館で開催された「現代の染織」展で、
現代作家の一人にも選ばれたそうです。
芹沢けい介さんや志村ふくみさんとともに選ばれたとのこと。
実は下田直子さんのことを存じ上げませんでしたが、業績の偉大さを感じました。
今回の展示作品はとても素晴らしかったです。
ニットの洋服やバック、ストール、クッション、がまぐちやボタンなどの小物。。。
様々な種類の品に、細かく繊細な手技がこれでもかというくらい詰め込まれていて、
技術もすごいと思いますが、私はなによりもデザインや色彩のセンスの良さが
とっても素敵だと思いました。
そのイメージを表現できるほど、自由自在に作成できる技術力があってこそですが。
ニットもモチーフをこんなに楽しくつなげ合わせて、なんて自由!
このボーダーカーディガン、欲しいです。
散りばめられているボタンがまたとてもかわいらしいのです。
私は特にフェルトの作品が好き!
展示会場には、デザインソースとなるコラージュやコレクションもありましたが、
「古いものは見ない」といったようなコメントが書かれていて、
常に新しいものを取り入れる新鮮な感性があってこその作品なのかなと感じました。
前職で一緒に仕事をしていたパタンナーさんが
「編み物は布帛のパターンとは違う面白さがあって、最近手編みにはまってるの」
と話していたことを思い出し、編み物の表現を楽しめた展覧会でした。
肩線とかダーツとか、袖つけとかの制約もないし、ファスナーだってくっつけられる。
クリエイティブだなと思いました。
個人的には、JAMIN PUECHのバッグとか、la droguerieやエル・ミューゼにある
ボタンやビーズやパーツを見たときのような、ワクワク感、感動を感じて
大好きなものがまた増えました。
売店は同じように感じた方々でごった返して、買い物熱が高くなっていました。